見出し画像

私がインドに行くまで



2023年1月の終わり。ボストンから帰ってきた私は、ムンバイメンバーとの時間が忘れられずにいました。彼らと過ごした色んな瞬間を思い出すと、懐かしさと、当時のときめきが思い出され、思わず身体が熱くなっていました。仲良くなった女の子の"Please keep in touch!!"という言葉を信じてインスタで連絡をしたり、Talent Showで彼らが使っていた音楽を聞き出して「インド」というプレイリストを作って、何度も聞いたりしながら、「インドに行きたい」という思いを強くしました。

ちなみに、以下がプレイリスト「インド」に入っている曲たちです。洗濯物を干しながら、歩きながら、何度も聞きました。

試行錯誤編

「どうしても、インドに行きたい。もう一度彼らに会いたい」その思いに突き動かされて、どうすればインドに行けるのか、本当にいろいろと検討しました。

案1:1人旅
一番実現しやすいのが一人旅だと当時の私は考え、当時の私はボストンから帰国した後、「インド」「女性」「一人旅」で検索しまくりました。治安面について、親を説得しようと「南インドなら比較的大丈夫」「夜一人で出歩かない、危ないところに行かない、などをすれば意外と安全」などの内容が書いてある女性一人旅の記事をたくさんあさりました。
しかし、この案について、親からは絶対的なNGが出た上に、「最低でも、女の子と男の子1人ずつと一緒に行きなさい」と条件を出されました。(交渉の余地はありませんでした。笑)
今考えたら、女の子の海外初一人旅@インド を親が禁止するのはもっともすぎる話なのですが、当時の私は「男の子に生まれたら良かったのに」とまで思い、反発しました。笑

案2:ハッカソン(入賞者はインドの企業でインターン)で入賞する。入賞者の中で興味のある人を誘い、前後でムンバイメンバーに会いに行く
案1が却下されて、次に思いついた選択肢がこれでした。
「勝てばインドに行ける。だから頑張る」。何となく応募していたハッカソンでしたが、モチベーションがぐんと高まって、頑張りました。「賞は取れなくても、入賞はできるのではないか」と自信満々に思えるまでに熱量を注いだけれど、結局入賞すら出来なかった。予選落ちで、インド行き叶わず。

案3:人を集め、5月に大学を2週間休んで行く
①せっかく行くなら2週間は行きたい
②インドへの自分が熱が冷める前、そして雨季(6~9月)に入る前に行ってしまいたい
③親の条件(男の子1人、女の子1人と一緒に行くこと)を満たしたい

この3つ全てを成立させるために次思いついたのが、このプランでした。早速友達や知り合いに「インド、行きたくない?」と声をかけ続ける日々が始まります。所属していたサークル、高校の同級生、クラスの同級生、顔見知りの人、、、少なくとも17人には声をかけました。でも、人が集まらない。興味を示してくれる人はいても、
①インドへの興味②お金③時間 の3つをそろえた人が、中々集まらない。特に女の子。
まとまりかけた話もあったけれど、女の子がどうしても見つからず、結局その話もキャンセルになりました。

「インドに行きたい」というおなかの底から湧いてくる熱量があるのに、実現できない。色んな人に声をかけてしまった手前、「やっぱりインド行くのやめた」と引き下がることもできない。そこの歯がゆさに加わる、「私調整下手だなあ」という自己嫌悪。
自分で自分を追い込んでいる感覚があり、一番つらかった時期でした。笑


仕方がない。インドは逃げない。5月に行くのはあきらめよう。アンテナを張り続けよう。


そう割り切ることにして、いったんエンジンを緩めました。これが2023年の5月ごろ。

上手く行き始めた編

すると、少し経った6月ころ、とんとん拍子に物事進みはじめます。

現れました、「俺インド行きたい」という男の子1人!!!(同じサークルの友達がつなげてくれました)

そして、ついについに、「え、インド行くの?私も行きたい!!」という女の子も現れました!

さらに、「場所はデリーだけれど、インドに行けるなら」と応募していた夏休みの大学のプログラムから、採択の連絡まで。

一気にインド行きの話が進み始めます。

実現に向けて頑張る編

メンバーが集まったら、やることはたくさん。
①みんなで仲良くなる※集まったメンバーが互いに初対面だったため
②行く場所を決める
③ホテル・航空券の予約
④そのほか(期待値のすり合わせ・ビザ・ワクチン接種・費用の試算・現地情報収集etc)
この4つを行うために、夏休みに入るまで、月に2~3回ほどミーティングをしました。(このために使ったScrapBoxは、最終的に70ページを超えました)

この後、もう一人、6年ぶりに再会した、「インド行くの?俺もインド行きたいんだよね~」と話していた男の子も仲間に加わり、インド旅行がどんどん具体的になっていきます。


行けそうだぞ編

重ねたミーティングの結果、以下のことが決まりました。
<日程>
2023年9月半ば~
グループ旅行(10日)+私だけ大学のプログラム(5日)=インド旅行(15日)
<旅程>
①ムンバイ
・ムンバイメンバーに会う
・観光
②アウランガーバード
・アジャンター石窟寺院
・エローラ石窟寺院
③デリー
・疲れをいやしつつ、観光
・ここでグループは解散、私は大学のプログラムに移る

ここまで現実的なことが決まったら、後は予約・調整・ワクチン接種・物資調達のみ。

テストなどと折り合いをつけながら何とか準備は終わり、こうして私(達)はインドへ旅立つことが出来たのでした。

「このフライトが終わるとき、そこはインド」
ホーチミン上空にて

上の写真は、乗り継ぎ地点だったホーチミンから離陸した直後の、窓の外の景色です。
機内は暗くてほの寒く、1月に、ドキドキの胸を抱えて乗っていたボストンまでのフライトと重なりました。「あの時は、ボストンでムンバイメンバーに出逢って、それをきっかけにこんな所まで来てしまうとは思わなかったな。」
そんなことを考えていたら、急に眼下いっぱいに広がったのが、この夜景でした。
「ああ、本当に色々あった。よくここまで乗り越えて生きてきた」と、大げさでなく思いました。何かに大きく包まれているような感覚を覚えるほどの、まるで贈り物のような、本当に美しい景色でした。

さて皆様、ここまで、長文をお読みいただき本当にありがとうございました。このフライトを経て、ついに私(達)はインドの地を踏んだのでした。

次は、いよいよ「インドで心に残ったこと(仮題)」「インドで考えたこと(仮題)」について書いていく予定です。

お楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?