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新曲探訪


2023.5.12
Ghost like girlfriend単独公演
「新曲探訪」
会場:TOKIO TOKYO
op18:30/st19:30
料金:前売¥4,000/当日¥4,500(+1D)


完成前からアルバムのリリースパーティのことは勿論考えていたものの諸々の歯車が噛み合わずタイミングを逃す形となってしまって。どうせだったらアルバム収録曲以外の新曲も含めた、完全に新曲のみで構成するワンマンがやりたいなと思い始めたのが昨年の8月とかで、それを実現させる為に色々曲を書き進めていって、で形になるのが今回の「新曲探訪」で。
アルバム「ERAM」は音楽を始めてからの10年の中で初めて一切の妥協も悔いもなく全力投球し切ったと言い切れる作品で、絶対届くという自信にもみなぎっていたけど(数字的な結果を残せなかったという意味で)届かなかったわけで、その事実が満遍ない闇となって、白状すれば昨夏から今も重くのしかかってる。全力投球をしたゆえの反動で音楽そのものに対しても希望を持つという事に対しても完膚なきまでに疲れ切ってしまった。なるべく何も見たくないし聞きたくない、何もかもと無縁でありたいとぼんやり思いながら送る生活の中でも、好きなメロディの一節や歌詞に使えそうな言葉やシチュエーションが浮かんだらまだちゃんとマッチ一本分くらいの火が心に灯る。灯ってしまうというべきか灯ってくれるというべきか。まあ何にせよ灯る。でやっぱそれを聴いて欲しい気持ちもくっついてくる。
こう思って欲しいとかこう思われたいとかそういう策略や思いやりを入れ込めるほどの体力はほとんど残っていないから、取り敢えず1をまっすぐ100にすることだけに集中して、そうやって出来ていったのが「事件」以降の作品。今作ってる曲だってそう。めっちゃ良いように言えばフラッフラでもう前も見れないけどパンチだけひたすら打ってる感じ。端的に言えばリハビリ。
届く未来しか見えてなかった作品と、届く未来とか描く余裕のない作品と。真逆ではあるけど、どちらも聴いてほしいという気持ちで形にしてきた。
傷つかないため、なけなしの体力を削らないためとは言え、何かあっても希望を持たないように、舞い上がらないように慎重にならなきゃいけない生活は本当〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜につまらない。こんな調子で取り越し苦労をやってたらあっという間に人生が終わってしまうというのは、昨夏から今に掛けての時の流れを体感してみてよく分かった。
手放しで浮き足だったり調子に乗ったりできる人生の方が楽しいし、今回のライブを以ってもう一回そこに戻りたい。そういうきっかけになれば嬉しい。だから思いっきりやり切るつもりでいる。どうか受け取って欲しい。
見届けて欲しい。


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