【1文字15円】ライターをやめれば、文字単価はあがる
前回からの続きです。
実はこれ、カラクリがある。
僕は文章を売っていなのだ。
文章は書く。でも、僕が提供するものは、
文章ではなく「クライアントのお困りごとの解決手段」なのである。
クライアントは原稿が欲しいわけじゃない。
その原稿を使って手に入る成果が欲しいのだ。
ランサーズやクラウドワークスを見ていると感覚がマヒしてくるが、地方中小で「オウンドメディアを長期連載してSEOの順位をあげよう」なんてところは無い。
文章書いてください、という依頼は無いのだ。
ライターのゴールは原稿納品じゃなくて、あくまで、成果である。
<地方で高単価な仕事を獲得する方法>
たとえば地方中小企業の場合。「人手不足を解消したい!」。これは、この先も需要が見込めるアツい案件だ。
自社で残念な求人票を作って「どうせ時給が低いから…」なんて、的外れな結論で失敗することも多い。大手求人サイトに100万とかそんな大金を支払ってしまう場合も多い(お金をかけただけの効果はあるようだが、もっと安く済ませる方法はいくらでもあったはずだ)。
我々ライターの出番である。
そしてその時は、求人票の原稿だけ納品して終わりにするのはもったいない。
「反応を見ながら微調整したいので、効果測定とそれをもとにした修正もさせてください」とお願いしてみよう。継続案件ゲットである。
これは別に水増ししているわけではなく、そういうものなのだ。広告でも求人でも商品企画でも、私たちはなるべく精度を高めようと努力はするものの100%絶対当たる保証はない。
だから、「リリースしてから反応をみて微調整したい」は悪いことではない。それで精度が上がって、結果的に狙い通りの成果が出ればクライアントだって喜ぶはずだ(稀に「1発であてろ」というクライアントもいるが、僕はこういう人とは仕事しない。それができるのもフリーランスの魅力だ)。
つまり、1文字15円の秘訣は、
「ライターとして仕事をするのではなく、課題解決屋として仕事をする」ということである。
そうすれば大概、執筆量はそんなに多くない。文字単価という括りで計算すれば高単価になる(時給で計算するとそうでもない)。
その替わりに効果測定とかデザインとか違う分野の仕事が入ってくるわけだが。こっちはまぁ、そんなにハイクオリティじゃなくても大丈夫な場合もあるし、いつもと違うことをするのは思いのほか楽しいし、勉強になるので気が楽というものである。
騙したようで申し訳ないが、これが1文字15円のカラクリだ。
でも、ライティングじゃなくたって、案件が大きくなってもらえるお金が増えれば嬉しいはずだ。僕は嬉しい。
困ってるクライアントに「全部任せてください!」と言えるのも気持ちがいい。
だから、そんなに悪い作戦じゃないと思う。
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