記事一覧
「私は、墓であり、墓守である」
「つらい」
「くるしい」
「しにたい」
「たすけてくれ」
「ころしてくれ」
「すくってくれ」
「ゆるしてくれ」
「あいしてくれ」
「あいしてくれ」
「あいしてくれ」
愛していたから、誰にも本当のことが言えなかった。愛している人間の中で、私はいつも穏やかに笑っていたかった。私は、私のことで誰も不安にさせたくなかった。それは、すべて私の独り善がりの愛だった。そんな愛し方しか知らなかった。
そして
「天気が良すぎて泣くに泣けねーや」って
お互いに最近起きた笑えない辛い事を何でもないような振りをして笑って話した。本当は泣きたかったし、本当は泣いてほしかった。でも、あなたは笑ったから。強い振りをして笑ったから。それがあなたの最後の砦だと思ったから。そんなあなたを守りたかったから。出来る事なんてそれぐらいしかなかったから。だって、私は弱いから。だから、笑った。
交換日記(9)世界の終りと始りの日記帳
交換日記。懐かしい響きだ。小学生の頃から仲の良かった友人達と、途切れ途切れながらも続けていたそれは、中学生になって勉強や部活動、新しい人間関係に忙しくなった私達の習慣から、自然と存在を消してしまった。思えばそれも一つの世界の終りと言えるのではないだろうか。
始りは、私が買った交換日記帳だった。何故、それを買ったのかは、今となっては定かではない。恐らく、当時流行っていて好きだったキャラクターが描か