【詩と絵】カスピ海
カスピ海
地球最大の内海
母なるヴォルガは
滔々たる流れを
父なるカスピ海に注ぐ
命の水
昔からカスピ海とアラル海は
兄弟であった
アラルはかつて地球で4番目に大きな湖で
たくさんの命を養ってきた
だが行き過ぎた灌漑のため
白い塩害を残して
今にも消え去りそうだ
アラル海 失われた海
カスピ海に春が来る
焦げ茶色の土が顔を出し
水は豊かにあふれ出し
ちらほら花が咲く
春風に緑がそよいで
沈黙していた鳥たちも未来へと歌い出す
カスピ海に雨が降る
雨はアラルにも降るだろう
たくさんの水が踊り出す
僕らは海を待っていた
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