見出し画像

コミティア初参加の振り返り&通販開始のお知らせ

こんにちは。ゲンキです。

先日、東京ビッグサイトにて開催されたオリジナルオンリーの同人誌即売会「コミティア」に初めてサークル参加してきました。今回はその振り返りです。


サークル参加の経緯

僕が初めてコミティアを訪れたのは2023年12月。当時大学の課題制作、進路への不安、こじらせた自問自答等に悶々と悩まされ陰鬱としていた僕は、せめて何か変化を起こそうと思い立って12月3日開催の「COMITIA146」に一般参加しました。

すると、そこにいたのは僕と同じ「ものを作る」人たち。作品のジャンルや雰囲気が人それぞれなのはもちろん、プロ級にハイクオリティな作品を作る人も、趣味としてゆる〜くやっている人も、誰もが等しくこの場に立っていました。
いつも気になって仕方がない「いいねの数」も「フォロワー数」も「実績の数」も、そこでは無意味、透明なものでした。

「自分もここで作品を世に出せる」

そう思った瞬間、心の底に押さえ込んでいた色が、蓋を開けた炭酸ジュースのように沸き立ってくるような、小さな表現欲とそれを解き放ちたい気持ちが生まれました。
その時の体験が、今回コミティアに初サークル参加したきっかけです。


COMITIA148で販売した作品

僕が今回メインの作品として頒布したのは、旅行記マンガ『千葉のド田舎に導かれて』です。

この作品はCOMITIA146の直後にあった大学の学年制作展向けに制作したもので、コミティア後自宅に帰ってから尻に火がついたように爆速で(というより締切に追われて)完成させました。
コミティアに参加するまではひたすら「ああでもないこうでもない」と構想段階で足踏みしていましたが、会場で何千という創作者の熱と荒削りでも美しい作品たちに触れたことで、ようやく思い切って制作に乗り出すことができました。

そういう意味で、このマンガはコミティアがなければ完成しなかった作品だと言えます。


COMITIA148 開催当日

朝9時過ぎ、東京ビッグサイトに到着して設営開始。
今回は友人にも設営と店番の手伝いに来てもらいました。

入場後は自分のサークルスペースのレイアウトを行い、完成したものがこんな感じ。

今回、僕が最も注力して準備してきたのがこの「スペースレイアウト」です。

なるべく多くの人に作品を手に取ってもらうため、とにかく目に入る・どんな作風か一目でわかる・興味が惹かれる・近寄って見てみたくなるようなレイアウトをこだわり抜いて設計しました。

レイアウトは主に長・中・近の距離別アピールをもとに構成し、通り過ぎる人の視線の流れがスムーズに繋がる+その過程で興味を誘発するようにデザインしています。

あと右下に置いてあるステッカーの台は紙を切り貼りして自作したものです。百均でちょうどいいものが見つからなかったので自分で作ってしまいました。

課題制作のために買って余ってた黒ケント紙を活用

こんな感じでかなり力を入れたスペースレイアウトですが、実は裏側は出費を避けたドケチ仕様となっておりました。ケチってもいい所はとことんケチる主義。

友人からは「裏側がゲンキっぽいわ」と言われた


11時 一般入場開始

開場して間もなく、真っ先に僕のスペースに来て新刊を買ってくださった方がいました。あまりに早くて驚いたので話を聞いた所、以前から僕のSNSをフォローしてくれているファン(!!!!)の方で、なんと差し入れに千葉のピーナッツさぶれとコーヒーの粉まで頂いてしまいました。
わざわざコミティアに来てくれるほどのファンが僕にいたことがまずビックリなのですが、真っ先に来て差し入れまでくれたことが心の底から嬉しかったです。

その後もちょくちょくSNSのフォロワーだという方が数名買いに来てくれました。中でも、大学の後輩だという女の子が「前からゲンキさんのファンで、今日は新刊を買うためにコミティアに来ました!!」とまで言ってくれて、嬉しすぎて逆に半信半疑、でもやっぱり超嬉しくてありがたい気持ちになりました。


そして一番意外だったのは、作品を手に取ってくれた方のほとんどがもともとのファンではない通りすがりの人だったことです。

本来その需要を拾うことを意図してレイアウトを組んだのですが、それでも想像以上に多くの人が立ち寄って見てくれたことに驚きました。

少しお話ししたところ作品を買ってくれた理由は人それぞれで、コミティアで旅行記を買い集めている人、千葉県民の人、カタログのサークルカットで気になったという人、長南町の近くで地質調査をしている人など、何かしら引っ掛かるものを感じた人が買って行ってくれたようでした。


そうしている間にどんどん在庫が減っていくので逆に不安になってきたのが13時前。開始から2時間足らずで早くも残り10冊となり、13時過ぎには残り5冊、そして13時半にまさかの30冊完売となりました。

コミティア初参加では20〜30冊売れれば良い方だと言われています。それを参考にしていた僕は開催中の5時間のうちに売り切れればそれが理想だと思っていたので、まさか半分の2時間半で売り切れるとは思ってもみませんでした。嬉しい誤算。

そのあとはしばらくスペースを留守にして会場を周り、コミティア名物のB級グルメ「オムそば」を食べたり、面白そうな作品を買い回ったり。

購入させていただいた作品たち

そうして16時に閉会を迎え、これ以上ない結果を持ち帰って会場を後にすることができました。


コミティアを終えて

僕は普段から便利なネット上で作品を発表していますが、ネットでは相手の姿が見えない分、どこまでも続く曇り空の海に手紙の小舟を浮かべて流すような心細さを覚えることもよくあります。

この作品は誰かに届いているのだろうか。届く前に沈んでしまうのではないだろうか。それを掬い上げてくれる人はいるのだろうか。
そんな気掛かりがいつも心のどこかにあります。

そんな悩みを抱えていたからこそ、こうしてイベントに参加して作品を見てくれる人と実際に顔を合わせられたことがとても大きな励みになりました。またここに戻ってきたいと思います。


通販のお知らせ

COMITIA 148で頒布した商品は、現在BOOTHにて通販を行なっています!

コミティアに来られなかった方や、会場で僕を見つけられなかった方、ぜひ通販をご利用ください!


今後のイベント参加予定について

次回のCOMITIA149(8月18日)にも続けて参加しようと考えています。今から新作を描き上げるには時間がないので、これまで描き溜めたスケッチ集みたいなものを出せたらいいなと構想中。
たぶん、現在Xで更新中の「深夜のコンビニにやってくるお客さんスケッチ集」を新刊として出します。


12月にもコミティア150がありますが、その頃には大学の卒論作業とかが大詰めになりそうなのでパスさせていただきます。

その他の活動についても、卒業制作等の作業があるので少々少なめになるかと思われます。その代わり、卒業制作の作品をなるべく完成度の高い面白いものに仕上げていきたいと思っています。

最後になりましたが、今回のコミティア、本当に

ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

これからもよろしくお願いします!!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?