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生理痛が和らぐ…かもしれない話


あなたは毎月の生理の痛みに

「なぜ、こんな思いをしなければいけないんだろう?」
「なぜ生理って、こんなに痛いんだろう?」
「生理って、なんであるんだろう?」

と、誰ともなく(神様かな?)、疑問を投げかけていませんか。
今日はその疑問にズバリお答えします。

理由のわからない苦しみを、耐え忍ぶのは、精神的につらいですよね。仕事でも、事前の説明もなく強制的に働かされるとモチベーションも上がりません。それよりも、仕事の目的と、それによって得られる成果を知って働く方が、気分的にも楽だし、やる気が出ます。

この記事を読んで頂く事で、あの痛い生理痛がなぜあるのか、一つの答えを知って頂いて、精神的な負担を少しでも楽にします。

実際に、この話を聞いて

「少し気が楽になった」
「生理と向き合うやる気が出た」
「痛みが和らいだ」

とのお声を、彼女様から頂いております。


本題に入る前に、私自身、生理についての本を読んだり、調べていて思うのですが、生理の世界は専門用語が多いため、説明がむずかしくなりがちです。この記事では、なるべく簡単な表現で書き進めていきたいと思います。

それでは参りましょう。ここからが本題です。

生理があるのは一部のサル、コウモリ、ネズミの仲間だけ


まず人間の生理は、ざっくり説明すると、大人の女性の子宮内膜が、だいたい28日ごとにはがれ落ちて、血と一緒にカラダの外に出される事です。他の動物、例えば、身近な犬や猫にはこんなことは起きません。

「え?うちの犬は生理きたよ?」

と思われたかたも、いらっしゃると思いますが、犬のそれは「ヒート」と言って、発情期にだけ(年に1〜2回)起きる現象で、人間の生理とは仕組みが違います。

人間のように、体の中の一部がはがれて外に出てくる現象が、約1ヶ月ごとに一年中起きるのは「霊長類」と呼ばれる人間も含まれるサルの仲間、しかもその一部の種類だけです。

コウモリ、ネズミの生理については、まだ勉強中という事もあり、ここでは説明は省きますが、人間のそれとはおそらく、全然違う仕組みで起きています。

どうですか?

これだけでも結構な衝撃の事実ではないでしょうか。

当たり前の自然現象だと、思っていた生理が、実は自然界では、すごく珍しい出来事だったのです。


ではなぜ、人間はあんなに痛い思いをしながら、生理を起こさなければいけなかったのか。ここからは、そのことについて説明していきます。

キーワードは「胎盤(たいばん)」

生理は妊娠のための仕組みです。女の人の体は赤ちゃんが健やかに育つように、クッションのような子宮内膜を、お腹の中で作って、妊娠に備えます。赤ちゃんが出来なければ、そのクッションを捨てて、また新しく作り直す。それを毎月繰り返しています。

いざ赤ちゃんが出来ると、赤ちゃんは自分で食事ができませんから、栄養をお母さんからもらうために、

「胎盤(たいばん)」

というものをのばして、お母さんの体とつながります。

この胎盤が、人間は、他の動物に比べて、特別なのです。

人間の特徴は、他の動物よりも大きな脳です。

この脳を、まず充分、育てるために、人間の赤ちゃんの胎盤は、お母さんの体と深くつながります。

お母さんのお腹の内側に食い込むように、血管をつなぐのです。

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この時、お母さんのお腹に直接食い込むと、赤ちゃんが生まれて外に出た時に、お母さんのお腹は、この胎盤に引っ張られ、裂けて、破れてしまいます。

そうならないように、あいだに子宮内膜という、ワンクッションを入れるのです。

これがなければ、お母さんは、赤ちゃんを産むたびに、お腹が裂けて、命に関わります。

だから、子宮内膜というクッションをあらかじめ作っておいて、胎盤を受け入れるのです。

このクッションを「あらかじめ」作って、使わなければ捨てて、また作っておく、というサイクルが毎月の「生理」といえます。


まとめ

いかがだったでしょうか。


つまり、生理は、脳の発達した人間が命を守りながら、子孫を残すために、進化の過程で身につけた、いや、身につけなければならなかった、人間ならではの、「超特別な」仕組みだったのです。

女性は誇って下さい。

そんなすごい仕組みを体に宿して、私たち人類を、守り育んできてくれました。私はこの話を知った時、改めて、女性に「感謝」の念を抱きました。

ところで、子宮内膜はクッションといっても、ただの緩衝材ではなく、そこには胎盤とつながるための、毛細血管が張り巡らされています。

生理で子宮内膜がはがれる時、この毛細血管も一緒にちぎれてはがされる為、生理には出血と、あれほどの痛みがともなうのです。

音のイメージで言えば「ベロン」ではなく「ベリベリベリ!」です。

想像しただけでも、血の気が失せます。(なんだか最初の狙いと逆に、余計、痛みを想像させてしまっていたらすいません。)

私は、人間の進化を、この目で見守ってきたわけではありませんから、詳しい事情はわかりません。ですが、もしそれを設計してきた、何か神様のような存在がいるとするなら、女性に代わり、代表して、こう言いたい。


「……もっと楽な方法なかったんかいな。」



参考文献:月経のはなし - 歴史・行動・メカニズム (中公新書) (日本語) 新書 – 武谷 雄二 (著) 

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参考文献:日経サイエンス  2019年11月号 特別リポート:生殖医療の現在 「抜け落ちた視点 月経の科学的解明」著者 Virginia Sole-Smith


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