定期リサーチやってみた〜ユーザーリサーチの仕組み化〜
この記事は freee Designers Advent Calendar の 8日目です!
みなさんこんにちはこんばんは。 自粛生活で無趣味克服のために魚捌きを始めてお造りや煮込み、〆さばなんて作っちゃったりしちゃっているnagomu です。
freeeでは従業員情報などのマスタ領域や毎年みなさんが年の終わりに戦う年末調整など、人事労務プロダクトの UI/UX デザインを担当しております。
普段の業務の中で必須級になっているユーザーリサーチに関して新たな取り組みを始めてみたのでお話したいと思います。
定期リサーチとはなんぞや
定期リサーチとはざっくりと「社外のユーザーさんを対象にユーザーインタビューやUT(ユーザーテスト)を月1-2回のペースで定期的に実施する」仕組みのことです。
ユーザーインタビュー
UI設計する前にどんなニーズがあるのかをインタビューから抽出して要件定義の検討要素に加えます。
ユーザーテスト
リリースされる前の開発中の画面を操作してもらって使いやすさなど、直接ユーザーさんからレビューをもらったりします。
今までのリサーチ業務は、1人のデザイナーが「リサーチ計画設計→準備→実施→分析」をやっていたので、1つのリサーチプロジェクトを完了するまでにかなりの時間かかっていました。
リサーチプロジェクトに時間がかかってしまうと、プロダクトの開発スピードについていけず、リサーチ結果をプロダクト開発に活かすことも難しい状況でした。
このような状況を改善していくため、同じプロダクト内のメンバーでリサーチ業務を分担しながら毎月リサーチを実施していく仕組みが誕生しました!
そもそもfreeeはユーザーリサーチに力を入れている
freeeでプロダクト開発をする上で、ユーザーリサーチは必須不可欠になりつつあります。
自分がこうだろうと理想的に思っている設計をしたとしても、ユーザーインタビューをしてみると想定外の部分に要望を持っていたり。毎回、新たな気づきを得ることができ、リサーチの重要性を実感しています。
もちろんfreeeに入社するまでリサーチ業務など経験したこともありませんでした。freeeにはデザインリサーチというリサーチに特化したチームがあり、リサーチに関しての企画段階からの相談、進行中であればレビューをもらいながら業務を進めることができ、組織としてリサーチを推進していく体制が整っています。
これもfreeeの強みかつ、新卒入社当時の自分はリサーチスキルを習得出来るチャンスやん!と感じました。これからfreeersの仲間入りを検討しているそこのあなたも是非お待ちしております(笑)
実際にどうやって定期リサーチをやってるの?
話が逸れましたが、定期リサーチの実践方法についてお話ししたいと思います。
定期リサーチでは毎月リサーチを実施しますが、参加してくれるユーザーさんも日々の業務があるので、月初&月末の忙しい時期を外すことが大前提です。(お客様に寄り添う精神タイセツ)
定期リサーチの進め方としては、
テーマ選定からアンケート実施
月初にプロジェクトに関わるUXメンバーを集め、どんなテーマでリサーチしたいかを決める。
参加希望者を募るためのアンケートを作成し、参加者を集める。
リサーチ用の前準備
リサーチテーマと関連の深いデザイナーはリサーチ用の画面を作成したり検証したい内容などを準備します。(ここは分担)
チームに共有し、方向性の検討する
アンケート結果から参加してもいいよ!と手をあげてくださったユーザーさんと連絡を取りながら日程調整を行います。
リサーチ用の画面を設計していないメンバーは、当日の議事録を作成します。
プレテストを実施して最終確認
実際の当日の流れを本番さながらの気持ちで、チームメンバー監修の下、始めから終わりまで通しでやってみます。これが本当にタイセツです(笑)これがあるとないとでは当日の動きが雲泥の差ですね。
プレテストで見つかった問題点は事前に潰しておきます。
実施当日!
実施日は毎月の第3週あたりが目安です。(実査の担当者も分担して、1人に負担が偏らないようにします)
ユーザーさんの言動結果を仮説をもとに分析
実施結果から分析を行い、自身のプロジェクトへ反映していきます。
このように分業化したことで一人の負担は激減しました。さらに検証したい内容も自分だけではなくチームで議論することで、何が知りたかったのか、どう見せたら伝わるかなど、より細かい視点でのユーザーインタビューやUTを可能にしました。
視野も広がるし、自分の成長にもつながった
リサーチ業務を入社してから携わることが少なかったので、この定期リサーチプロジェクトでオーナーシップを持って進められたことは、自分の成長にも大きく繋がりました。(終わりみたいな話し方ですが、現在も引き続き定期リサーチは活動しております。)
自分の担当していないプロジェクトの概要をどこかのタイミングで耳にすることは仕事上あるあるですが、設計の意図や検討過程などを知った上でリサーチに臨む必要があるため初期コストはかかるかも知れません。ですが、それ以上に自分に返ってくる資産の方が圧倒的に大きく、定期リサーチの仕組み化の意味があったように思います。
個人的にはインタビューやUTをする機会がここ数ヶ月で一気に増え、ユーザーさんと意気投合してゲラゲラと笑いが生まれる場面からより細かい部分の話を聞き出せたりと自分も楽しみながら仕事ができました。
人事労務デザイナーやリサーチ業務に力添えしてくださるリサーチチームメンバーに感謝感謝でございます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
以上!nagomuでした!AZMS!
明日は、freeeのロジカル兄やんのgakutonが誰にも読まれない変態的な記事を投稿してくれるとのことですw お楽しみに!
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