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祈請祭

昨年、夫が担当したお客様からのご紹介で
ふと参加させていただいた
北海道神宮祈請祭。

本殿の内側に初めて
入室したとき、
「あ、わたしは日本人だったな」
と、初めて思った。

日本の建造物、天井の和柄
白を貴重とした宮司さんたちの服装
巫女さんの舞、和楽器の音色

まるで歴史教科書の中に
タイムスリップしたみたい。

きっとこの光景に恋焦がれる方達が
世界中にたくさんいるのだと想像する。
自分も参加してから
この光景に恋焦がれる一員になった。

いつもはお賽銭を入れて拝礼をする
その向こう側からあちら側をみる。
いつも気になっていた「向こう側」。

昔から一人の時間も好きで
神宮へは17才の頃から
時折理由もなく行くことがあった。
特別な友人だったり、同僚だったり
好きな人と訪れる
ただ、ただ、好きな場所。

いつも何かになりたい、
何かを探していた自分。
その何かがわからなくて
居場所を探していた自分。

そんな想いと迷いがあったから
好きな場所として
訪れていたのかもしれない。

祈祭祭の帰り道、
15年かけて集めて来た
「向こう側」と「正解」が
見えた気がした。

いいんだ、この街で。
この街だったんだ。


❄︎娘と夫を連れて11時半へと向かう
木々の間の道を歩いていく光景、
いつか走馬灯とやらの中で
もう一度見れそう。

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