彼女の名はエリー【94/8/23】

次の目的地であるZion,Bryce Canyon国立公園の話の前にちょっと道中記。

一本道の写真を見てほしい。

実はこのようなどこまでも、地平線まで続く一本道を見るのが夢だった。

意外にもアメリカはあっけなく俺の夢を叶えてくれたのだ。

後ろを見ても、前を見渡しても車は俺たちの車だけ。

完璧なシチュエーション、エモい。

俺たちが一ヶ月間乗り続けたのが、Doge社のレンタカーであるミニワゴン。

この車をレンタルした時にも出会いがあった。

レンタカーを借りるために、空港のロビーのレンタル社カウンターへと俺たちは向かった。そこにいたスタッフは俺たちの旅の計画の壮大さ、風貌から伺える金のなさから特別レンタル料金で車を貸してくれ、「Good luck!,boys」の言葉まで投げかけてくれた。

（レンタル料金：フリーマイレージ、一ヶ月間レンタル、約２０万円。これは激安！）

俺たちは愛しの愛車に「エリー」と名付けた。男同士の旅、せめて車は女の名前にという不純な動機だった。俺たちの旅行を一緒に過ごしたエリー。

エリーとの旅はまだ始まったばかり