挫折をバネに5年かけて実現させたアメリカ大学院留学の夢
はじめまして。テキサス大学情報大学院で修士1年生のルルと申します。怒涛の一学期がおわり、年末の時間のある時に、アメリカ大学院留学に至った自分の軌跡について残しておきたいなと思い書いています。たくさんもがいて、迷って、ぶつかって生きてきたからこそ、私の経験が誰かの背中を押すきっかけになれば嬉しいです☺
挫折だらけの新卒時代
大学4年生の秋、私はボストンキャリアフォーラムに参加し、ありがたいことにP&Gの営業統括としての内定を頂き、入社することができました。それまで、いくら努力しても得に結果が出たことがない人生だったので、大手外資系に内定したことは人生で初めての成功体験でした。入社すると、オフィスの華やかさに驚いたことを今でも覚えています。モデルのように綺麗なお姉さんやイケメンな先輩方、かつ優秀な同期ばかりで本当に今思い出してもすごい場所にいたなって感覚を覚えています。
しかし、営業という仕事柄、朝から夜まで車で担当支店に営業、商談資料の作成、クライアントから土日関係なくかかってくる電話、急な休日出勤等が続き、気がついたら体調を崩していました。
やっとキラキラなキャリアと、お金に困らない自立した生活を手に入れたはずだったのに、体も心も過労で限界に。たとえ続けたとしても自分に30歳以降この仕事は体力的に続けることはできないと実感し、異業種に転職することを決意しました。
ひたすら勉強した2020年
営業から違う仕事につきたいと漠然に思った私ですが、次のキャリアで何をやりたいのか、自分に何が向いているのかわかりませんでした。ただ、アメリカで仕事がしたいと漠然に思っていたので、就労Visaが比較的取りやすいIT系の仕事と、ファイナンスの仕事を考え、プログラミング、デザイン、USCPAの勉強をYoutubeではじめました。ありがたいことに、当時エンジニア、デザイナー、ファイナンスを3年以上続けている友だちが身近にいたので、仕事について話しを聞いたり、自分に向いている仕事を探しました。
Youtubeで勉強する中で、プログラミングやCPAの勉強はつまらなくて身に入らなかったのですが、Figmaでデザインをつくることにワクワクしました。私にはデザインだ!と思えて嬉しかったのを今でも覚えています。
そこからはドイツのUXコンサルの会社AJ&SmartのYoutubeチャンネルを見つけ、下記の動画を何度も見て、動画に書いてあるUXデザイナーになるためのステップを約半年かけて取り組みました。
いま思えば、Youtube見て、その内容を実践することで、IT技術者になれるなんて本当に恵まれた時代に生まれたなって感じます。
デザイナーになるための勉強をしてから半年後、無給でプロジェクトに参加させてもらいました。
はじめはポートフォリオに書く実績もなかったので、プロジェクトに参加させてもらえるだけでも本当にありがたかったです。
その後、少しずつ有給のプロジェクトを任せてもらえるようになり、デザイナーの勉強を独学で続けて一年後、事情会社のインハウスデザイナーとして就職することができました。
何者でもない自分を受け入れる難しさ
デザイナーとしてのキャリアをいきなりインハウスデザイナーからスタートできる、これ以上ないほどの恵まれたスタートでした。チームの期待に答えたいし、自分の価値を最大限に出して貢献したいと思って入社しました。
しかし、うーーん。うまくいきませんでした。大手外資系からデザイナーになって入ってきた変わり種として少し注目されて入社した割に、やっぱりデザイナーとしては半人前。失敗やできないことばかりでかなりへこみました。毎日が挫折の連続でした。
笑ってしまうぐらいうまくいかないことの連続でしたが、辞めずに続けました。辞めなければいつかどこかで必ず何かにつながる日が来ると信じていたからです。
右も左もわからない大学院受験
低空飛行を続ける私でしたが、デザイナー二年目の2022年には、フリーの仕事も合わせるとポートフォリオを作るのには十分な実績が作れたので、ポートフォリオ、レジュメ、技術課題の準備をして、アメリカの情報系の大学院を受験をすることを決めました。
いざアメリカ大学院受験を決めたものの、最初は何をすればよいのか分からず、オンラインで調べまくりました。どこの大学がUX系で強いのか、学費が安いか、カリキュラムが実務向けか、就活に有利かなど色々な角度で大学を調べました。これを調べるだけでも相当な時間を使い、受験校のリストを作るだけでも二ヶ月かかりました。
幸運にもたまたまテキサス大学の情報大学院を卒業して、UXリサーチャーとしてアメリカ現地で働いている友だちがいてくれたので、彼にエッセイのノウハウや、受験についてたくさん聞くことができました。(タカくん本当にありがとう。感謝、感謝、感謝。)
そんなこんなで、やっと受験の準備を始めるも、エージェントを頼まず自分ですべて手続きをしたので書類を揃えるのは本当に大変で、大学とのやりとりも本当に手間がかかりました。お金を払ってもらってももう二度とやりたくないぐらいしんどかったです。(泣)
大学院の受験を決めた際は13校受けるつもりでしたが、正社員としての仕事を続けながら土日のみで受験勉強するには無理があり、結果3校しか応募できませんでした。
もうすこし戦略的にやるべきだったなと後悔もありましたが、正直当時の自分ができる限りはやったと思っています。去年の年末は受験の燃え尽き症候群で廃人でした。笑
結びつける旅路
受験準備は大変なものでしたが、テキサス大学情報大学院への合格を果たし、夢に向かって前進することができました。生きづらい経験や挫折があっても、夢に向かって努力を続けることで、新たな可能性が開けることをこの5年間で実感しました。
何か始めるのも、続けるのもしんどいです。自分を信じ続けることはもっとしんどいです。でも私は、もし来年、もしくは5年後死ぬとしたら?やらなかったことを必ず後悔するなって思い、デザイナーに転職し、アメリカに行く夢を叶えました。
今までの過程で惨めで、つらい思いをすることはたくさんあったけれど、達成感はその何倍も大きかったです。2024年、今を生きれることに感謝をしながら、また挑戦していきたいと思います。少しでも私の挑戦がだれかの新しい一歩を後押しできたら嬉しいです。
Happy New year! ☺
皆さんの2024年が素晴らしい年になりますように
Lulu
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