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【ご相談】テイラーズとサンウェイ、どっちのインターが良いですか?

こんにちは、Shingoです。

今回は、2023年にクアラルンプールに新キャンパスに移転することが話題のサンウェイ・インターナショナルスクールと、コスパも教育の質も抜群でローカルのマレーシア人から支持されているテイラーズ・インターナショナルスクール・プチョン校という人気インター2校を簡単に比較してみたいと思います。

1. いつも悩ましい学校選びという問題

マレーシアに親子留学する際、学校選びは非常に重要です。

私たちが無料カウンセリングでいつも相談者の方にお話しするのは、カリキュラムや学校を選ぶ前に、まずは何年間留学するのかを計画するかをできるだけ明確にイメージしてくださいとお願いしています。

幼稚園や小学生低学年からマレーシアでの留学をスタートして、日本の中学・高校の帰国生受験を狙う場合、帰国するまでに英語力を身につけることが主眼となりますので、カリキュラムの重要度はそれほど高くありません。

マレーシアにあるインターは、主流であるブリティッシュスクール(英国式)をはじめ、国際バカロレア(IB)、アメリカンスクール(米国式)、カナディアンスクール(カナダ式)、オーストラリアンスクール(豪州式)があり、どれを選んでも中高の帰国生受験には大きな影響は出ません。なぜなら、帰国生受験ではどれだけ英語力が身についていることを証明する英検準1級や2級などの資格(Certificate)があれば、学校がそれを評価してくれるからです。

しかし、日本の大学や海外の大学への進学を目指して高校修了までマレーシアに留学するのであれば、話は別です。なぜなら、それぞれのカリキュラムの枠組みや難易度、履修年数が異なってくるからです。

今回のnoteでは、マレーシアで5つあるカリキュラムのうち、人気の高い英国式とカナダ式の2校を取り上げて、簡単に比較をしてみたいと思います。

2. テイラーズ・インターナショナルスクール(英国式)

マレーシアのインターナショナルスクールでは、英国式が8割強を占め、主流となっています。マレーシアは元々イギリスの植民地であり、現在もイギリス連邦のメンバーであることから、あらゆるものがイギリスの影響を多く受けています。

クアラルンプールに数ある英国式インターのうち近年人気が高いのが、テイラーズインターナショナルスクール・プチョン校(Taylor's International School Puchong)です。

クアラルンプールの中心部近くに現在のあるクアラルンプール校とは別に、2015年にプチョンというエリアに新設されたインター校で、全校生徒数は2022年2月現在で1,200人を数えるほどの人気があります。

生徒も先生も80%がマレーシア人とのことで、残りの20%が海外からの先生・生徒とのことです。

Taylor's International School Puchong
https://www.tis.edu.my/campus/puchong

【カリキュラム】ケンブリッジ式(英国式)
【学年】幼稚園、プライマリースクール(Y1〜6)、セカンダリースクール(Y7〜11)
【学費帯】安い
【学生寮】なし
【進路】テイラーズカレッジをはじめPre-Universityプログラムに進学

広大なキャンパスに、学費がもっと高い学校と比較してもほとんど遜色ない最新鋭の設備を備えており、日本人生徒数も全校で20〜30人程度ということで、日本人生徒同士が固まって日本語で話してしまうという心配もほとんどありません。

ケンブリッジ式カリキュラムは、Y11(11年生)の最後にIGCSEという英国式義務教育修了試験があり、生徒は11年間の学習をその試験に向けて総仕上げをしていきます。

IGCSEの修了資格取得後は、ケンブリッジ式Aレベル(2年間)やカナダ式高校卒業資格CIMP(1年間)豪州式高校卒業資格AUSMAT(1年間)、そして大学のファウンデーションコース(1年間)など、いわゆるPre-Universityプログラムと呼ばれる大学予備課程に進み、大学進学資格取得を目指します。

英国式カリキュラムの場合、セカンダリースクール(中等教育課程)をY11(11年生)修了するだけでは大学進学資格を得られず、Pre-Universityプログラムに進む必要があるということになります。

英国式カリキュラムは、IGCSE、Aレベルともに試験結果で100%評価されます。したがって、極論を言えば、最終試験に学習が間に合えばよいということになり、それまでにコツコツと勉強を積み重ねることができる生徒に向いており、またクラスワークの評価はさほど重要ではなく、人前でのプレゼンテーションなどの場面は多くないので、他のカリキュラムと比べて性格的にシャイな生徒にも向いていると一般的には言われています。

3. サンウェイ・インターナショナルスクール(カナダ式)

Sunway International School Kuala Lumpur
https://sunwayschools.edu.my/siskl/discover/welcome-to-sunway-city-kl-campus

【カリキュラム】カナダ式(オンタリオ州式)
【学年】幼稚園、プライマリースクール(Y1〜6)、ミドルスクール(G6〜9)、ハイスクール(G10〜12)*G12のオンタリオ州高校卒業資格(OSSD)はサンウェイカレッジで履修、またG11〜12で国際バカロレア(IBDP)も選択可能
【学費帯】安い
【学生寮】あり(Grade9から入寮可)
【進路】G12を修了後に直接大学に進学可能、またG11修了後にサンウェイカレッジでOSSD以外のPre-Universityプログラムを選択可能

現在のサンウェイ・インターナショナルスクール・クアラルンプール校の校舎はサンウェイ大学のキャンパス内にあり、こじんまりとした佇まいです。

しかし、2023年1月に新キャンパスに学校移転、さらにそのタイミングで幼稚園と小学校を新設するということで、クアラルンプールで大きな話題となっています。

サンウェイ・インターナショナルスクールは、先生がほぼカナダ人である(この学費帯の学校としては希少)という大きなメリットがあり、子供が小さいうちに入学すればキレイな発音の英語を身につけることが期待できます。

気になる日本人生徒の学内人口ですが、現在、ミドルスクールとハイスクールに合計で40人以上の日本人生徒が在籍しているとのことです。そして、新キャンパス開校時には幼稚園とプライマリースクールに50人以上の日本人生徒が入学するとの読みもあり、カナダ人教師がほとんどというメリットとは裏腹に、日本人生徒の人口密度をやや敬遠するご家庭もあるかもしれませんが、新キャンパス開校という絶好のタイミングはかなり大きな魅力であると言えます。

サンウェイ・インターナショナルスクールは、マレーシアでは唯一のカナダ式(オンタリオ州式)のカリキュラムを採用し、普段の授業でのクラスワークと最終試験の組み合わせにより評価されます。

普段の授業では探究型のワークも多く取り入れられ、グループワーク、プレゼンテーション、実験などがあり、その他にも課題としてクイズ、小テストなどをしっかりとこなし、宿題も提出期限までに終わらせるマネジメントスキルが鍛えられていきます。

4. どっちが人気なの?

最近、私たちのブログにはサンウェイ・インターナショナルスクールへの留学や転校を希望するご家族からの問い合わせが増えています。

2023年1月に今のキャンパスからさほど遠くない場所に新キャンパスが開校し、広いキャンパスの中で最新鋭の設備を生徒は利用することができ、立地的にもテイラーズ・インターナショナルスクール・プチョン校と比べると便利なエリアであることから、私たちとしてはサンウェイ・インターナショナルスクールのほうが人気が高いと感じます。

しかし、数あるケンブリッジ式インターナショナルスクールの中で、コスパと設備、高い教育の質を担保できている学校は決して多くない中、テイラーズ・インターナショナルスクール・プチョン校は非常に大きな魅力があり、お勧めできる一校と言えます。

両校の学費はほとんど変わらない水準であるため、どちらの学校がいいのか悩みを増大させる一因になっているのかもしれません。

最終的には親御さんの好みで決めていただくのがいいと思いますが、両校ともに母体もしっかりしており、全てに置いて質が高い学校ですので、最終的に納得できる決断をしていただければと私たちは思っています。


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