siro exhibitionを始めます
「なぜ展示を開催するのか」について解説記事を書きます。
siroという会社を作って、なんだか「展示に関わる仕事」を多くこなしています。
siroでは、社内も社外も関係なく必要なスキルを持った人を集めてチームを作り、そのチームで仕事をこなしていきます。チームを構成するメンバーは、「企画」をしたり「デザイン」をしたり「プログラム」を書いたり「メカ設計」をしたり「プロジェクトをディレクション」したりします。
展示の仕事において重要なこと
展示を作る仕事において「体験デザイン」という観点はとても大事です。
例えば、我々が担当するのが展示の中の1アイテムだったとしても、そのアイテムの位置する場所は展示体験のどういうタイミングにあるのか、景色はどうなっているのか、何が伝わると成功なのか、など「体験デザイン」の視点で調整することがとても大事です。
どうやってそのスキルを得るのか
自分のことを振り返ると、若い頃に「自分の作品を作っては展示をする」ということをやってました。自主的にメディアアート的な分野で作品を発表していました。22歳ぐらいからほぼ毎年必ず新作を作り発表してきました。
「展示」ということのプロになってるつもりはなかったですが「作品を作って展示してきた」わけで、展示した作品を見た人がどういう反応をするのかずっと観察してきました。みんなに理解されるものを目指して作るタイプでしたので「伝わってるのか」とか「面白いと感じてくれてるか」などの視点で観察をしてきました。その結果、「どういうものを作ると、どういうふうに見られるのか」ということの想像力が上がってきました。
こうした「作品を作って発表する」という経験は、我々の仕事においてとても重要な学びにつながるのではないかと思っています。
作品を作りたい
もう一つ理由があります。そもそも、siroに所属したり一緒に仕事をしてる外部のメンバーには「作品を作りたい」という欲求をもった人が多くいると思っています。
自分を振り返っても、学生のころに作品を作って発表するということを経験し、面白さを知ってしまいました。
だからフリーランスになって作品を作り続けようと思ったわけですが、実際は生きることで手一杯になって作品を作れなくなるということはあります。自分の場合は無理やり機会を作ってやってきてましたが、それをできない場合も多くあると思います。
作品を作って発表することが仕事の大事なスキルにもつながり、そしてやりたいことでもあるというならば、やらない手はありません。
「siroで機会を作るから、みんな作品作ってね」ということです。
念願の展示開催
実はこんなことは随分前から考えていました。 siroという会社も経営としては楽ではないので、必死に仕事してなんとかかんとかやってます。余裕は全く無いですが、「もうやらないと!」と強く感じたので強行開催というニュアンスです。
記念すべき第一回開催
テーマは「が、動く」です。とても動きそうなタイトルですね。
メインのグラフィックは、siroの仕事もいろいろ手伝ってくれている板倉 諄哉くんに作ってもらいました。ポスターなどグラフィック周りは全部やってもらいました。
参加メンバーを軽く紹介します。
神山 友輔 + 長洞 龍生
最近よく仕事を手伝ってもらってる二人です。siroで出会った二人ですが、組んで作品を作ることになりました。どんなものが完成するのか楽しみです。
ひつじ
昔からいろいろとsiroの仕事を手伝ってもらってます。作家活動もしてるので作品を作ることには慣れていると思います。新作楽しみです。
松山 真也 + 渡辺 浩彰
私松山と渡辺くんで作品を作ります。渡辺くんとは長い付き合いで、結構昔から手伝ってもらってます。そしてここ数年はかなり頻度高く手伝ってもらっていて、企画やシナリオのパートでは欠かせない存在になっています。
柴田 一秀
今回の展示全体の進行も担ってもらっているsiroのスタッフの柴田くん。個人でもいろいろと活動をしてるということで推進を担ってもらいました。新作楽しみです。
森 隆太
siroに入って一年経過した森くん。日頃は進行役をやってることが8割。たまに実装担当という感じですが、今回は一人で作品を作り上げるということで楽しみですね。
明石 瀬里奈
「展示の仕事がしたいです」ということでsiroに入社してはや5年です。日頃はプログラマーとしていろいろ支えてもらっていますが、今回は作品です。学生のころ以来?楽しみです。
片桐 崇門
片桐さんは日頃はディレクションやたまに実装という感じで色々やってもらってますが、おそらく作品を作って発表するのは初めてなぐらいじゃないかと。どんなものを作るんでしょうか。楽しみです。
狩野 涼雅
今年の3月ぐらいからsiroに入ってきた狩野くん。作家志望で作品づくりもずっとしてきてると思います。時計の機構を使った作品を作ってきてるので今回のテーマはピッタリハマりそうです。新作楽しみです。
板倉 諄哉
先程も紹介しましたが、グラフィック周り担当してもらいました。今回メイングラフィックも「が、動く」を平面で表現してくださいと依頼しましたので、こちらも作品と考えています。
乞うご期待
11月16日(木)〜11月19日(日)まで4日間のみの開催となります。場所は、下北沢の砂箱です。