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ユーザー俺じゃないアプリの作り方

前に「ユーザー俺のサービスを10本作る」って話を書きました。

ようは「自分が使いたいだけのアプリでも、10本作れば当たるんじゃね?」って話ですね。
マーケットに合わせることも大事ですけど、そんなもんはそのへんの企業に任せておけばいいじゃないですか。

俺は俺の作りたいアプリを作るんじゃい

っていうのが、多分一番楽しい形ですよね。少なくとも僕はそう思っています。

えー、しかし今回は「ユーザー俺じゃないアプリ」なんですよ。
これは楽しくないやつですね。ユーザー俺の楽しさを10としたら3くらいでしょうか。多分。
んで、すでにビシバシ収益を上げてる方にとっては、全然参考にならない話だと思います。

これはあれですよ。「プログラミングを独学して、いざアプリを作り始めたはいいものの、全く結果が出ない。せめて買った書籍代だけでも取り返したいぞ」って方におすすめの話です。

さあ、いきましょう。

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最初に正直な話をしておきますと、僕は「ユーザー俺じゃないアプリ」を結構沢山作っています。
つまらないとか言いながら、結構作っちゃってるんですよねw
んで、収益の大半はこの俺じゃないアプリから発生しています。

今回は、その自分なりの作り方について、書いてみましょう。

一言で言えば「ニッチを狙って量産する」って感じですね。
この考え方を持ったのは、ちょうど一年くらい前でしょうか。
「中の小理論」がどうしたこうしたって書いた頃です。

んで、それから半年で20本くらい作ったんですよ。だから1年で25本くらいかな?俺じゃないアプリを作りました。
基本的には全部ツール系なんで、リリースしていきなり儲かるとかはないんですよ。
1年たって振り返ると、どれも月3千〜1万円の間に収まってると思います。

(リリースしすぎて、どれがどれだか分からなくなっちゃってますけどw)

もちろん3千円に届いてないのもありますよ。月500円のもありますし、中には逆に数万円いってるのもあります。
まあ基本的には3千〜1万ですね。今のところ。

【追記 2021.05.02】
この記事書いて半年ほど経過しましたが、今は5千〜1万5千くらいの幅です。しかし中には10万超えも出てきました。
【追記ここまで】

んで、具体的な作り方はあれです。「上位5位以内に入るだろうキーワードを狙って、1〜2週間でリリースする」感じなんですよ。

えー、細かく解説していきましょう。

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まず最初に注意点なんですが、アプリを量産するのにはリスクがあります。
主にiOSの話なんですが、同じようなアプリを沢山作ってると「4.3リジェクト」なるものに、引っかかることがあります。

僕は1回も経験ないんですが、脱出ゲーム全盛期には、よく聞いてましたね。
てかどなただったか忘れましたけど、4.3リジェクトでAppleと揉めた結果、アカウントごとBANされた方もいらっしゃったと思います。
量産するにあたって、そういうリスクがあることは頭に置いておいた方がいいでしょう。

さて、では「ニッチを狙う」と「量産する」っていう2つの話をしたいと思います。

まず「ニッチを狙う」なんですけど、これはSearchAdsで人気度2〜3のワードを狙うってことですね。
(僕はiPhoneユーザーなんで、基本はiPhoneベースで考えます)

SearchAdsはAppStoreに載せれる広告です。ご存知でない方は下記リンクをご覧ください。

これ実際に広告打たなくても、キーワードごとの人気度が取れるんですよ。こんな感じで。

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この人気度を検索ボリュームと仮定して、狙うワードを決めています。
とりあえず2〜3を狙うんですけど、求めてる結果は「上位5位以内に入ること」なんですよ。
なのでそれが難しいだろう4〜5は避けています。

4〜5で上位表示が無理なわけではないですけど、かなり厳しいんですよ。
んで、そういうのはユーザー俺のアプリじゃないと無理ですね。面倒くさいし疲れちゃうw

また、人気度1のワードは狙う価値がないと思っています。
1で上位表示されても、大したことにはならないと思うんですよね。
これもまた、ユーザー俺のアプリでやりましょう。

さて、そんなわけで実際にAppStoreを見ていくんですよ。
僕はアプリ開発者の中では全然AppStoreを見ないほうだと思います。
特に見ないのはランキングですね。これを意識的に見たのは10回もないです。見るときはいつもキーワードですね。俺じゃないアプリを作ろうと思ってから、AppStoreを物色しております。

前に狙って作ったのはパチンコの収支管理アプリですね。
家計簿アプリとか王道だし、そこから派生したお小遣い帳って分野もあるんですが、どちらも厳しいんですよ。
なので、もう一歩ズレてパチンコに行きました。これちょうど2ですね。

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んで、今書きつつ適当なキーワードを探してるんですが、「おこづかい帳 子供」なんかがいいですね。
「子供も使えるおこづかい帳」みたいなタイトルで、シンプルかつ可愛いアプリを出すと良いんじゃないでしょうか。
実際の検索結果を見ても、誰も子供のキーワードは入れてないんですよ。予測変換に出てくるのに。これはワンチャンあるでしょう。

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アプリオンの画面で見ております)

実際のユーザーが子供ばかりになってしまったら、収益化しずらいし、心が痛むんですが、そこはスライドしていけば問題なしだと思います。
「おこづかい帳 子供」ってワードから、どんどん上のワードにズラしていくんですよ。
アプリタイトルも「シンプルで可愛いおこづかい帳」とかに変えてもいいですね。ある程度のユーザー数になったら、狙いを上にしていきましょう。

えー、しかしこれ一個問題があって、実際に人気度を取ってみたら1なんですよね。

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大誤算ですよ

ここが最低でも2あるってテイできたので、これはまさかの誤算でした。

まあ、こんな感じで上位表示出来るだろうワードを探しています。

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さて、だいぶ長くなってしまいましたが、次に「量産する」について書きたいと思います。
2〜3のワードを狙うのに、3ヶ月とかかけてちゃダメなんですよ。てか3週間でも長い。
基本的には1〜2週間でリリースしていきましょう。

収益的に考えてローリターンなわけじゃないですか。
なので、そこにかける時間も短いほどいいです。
理想は1週間。長くても2週間としましょう。

んで、僕は開発スピードが遅いんですよ。技術力が大したことないので、基本的に牛歩です。
しかし、そんなときは「型」を作っちゃうと楽なんですよ。
学習系とか入力系の型を持てば、開発は加速します。

(この「両さん」て記事内で型について書いています)

だからさっき言った「おこづかい帳 子供」のワードがあるじゃないですか。これで1本作るとします。
仮にここで1ヶ月かかったとしても、次から同じようなアプリを作るときは1週間くらいで作れるんですよ。
だから2ヶ月目に4本作ったとすれば、2ヶ月で5本になります。最初は手間取りますが、結果的には速いペースになります。

1本作りつつ、その周辺もリリースしちゃうってことですね。

だから「おこづかい帳 子供」だとなんだろう?

んー、「副業 収支」とかでいいかもしれないですね。
これも人気度は1なんですけど、おこづかい帳も予想外の1だったので、もういいでしょうw

「副業 収支」はiOSだとライバルが一人しかいないんですよ。

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こちらですね。

このアプリの開発者さんが、万が一このブログを読んでたら申し訳ないんですけど、リリース直後に一騎打ちになるじゃないですか。
普通に考えて2位に来ると思うんですよ。んで、頑張れば倒せる、、、かもですねw

ちなみにAndroidはライバル不在の模様です。

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なんでだか僕のパチンコアプリまでランクインしてる始末ですよ。
これを見てチャンスと思うのは時期早々です。人気度1なわけですから、ニーズが無いと考えるのが普通でしょう。
まあお小遣い帳を作ってたら、サクッと作れるところなので、1本置いておいてもいいのではないでしょうか。副業ブーム来るでしょうからね。

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えー、こんな感じで、僕は「ユーザー俺じゃないアプリ」を作っています。
結構長く書いてしまいましたが、やっぱこれはそんなに面白くないですよ。
まあちょっとした息抜きに作るのはありですし、プログラミングの書籍代を稼ぐには、ちょうどいい作戦だと思っています。

また当たり前ですけど、これやれば必ず上位表示されるってわけではありません。
ズバズバリリースしてたら、何個かは入ってくるってレベルですね。

だから言いたいのは

俺は俺の作りたいアプリを作るんじゃい

ってのが一番面白いということです。
俄然おすすめしたいのは、やはりこっちでしょうw

P.S.
書き忘れましたけど、狙うワードを決めたら、そのワードで上位表示されるアプリを最低でも3個はダウンロードしています。
んで、「共通してる機能」を見るんですよ。それで、シンプルで分かりやすいアプリを作るように心がけています。
斬新な新機能とか実装出来ればいいんですけど、それは面倒くさいですねw

P.S.2
お小遣い帳アプリを取り上げましたけど、これ表現が2種類あるんですよ。「お小遣い帳」と「おこづかい帳」の2つが。
調べると、どちらも人気度は3なんですが、個人的には「おこづかい帳」の方がいいと思います。
AppStoreで「おこづ」って入力すると、もう予測変換で「おこづかい帳」が並ぶんですよ。

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なので、「おこづかい帳」の方がベターなのではって思います。

P.S.3
上位5位以内を狙うって書きましたけど、個人的には「6位以下はノーチャンス」って思ってるんですよ。
何かのワードで検索したときに、ギリギリ見てもらえるのは5位くらいまででしょう。
なので、とりあえず5位以内を目指して、5位以内に入ってからはスクショで勝負をしています。

ニッチなワードって、上位に個人開発のアプリが多いんですよ。
んで、正食な話、スクショに力の入ってないアプリも多いんです。
なので、そこでスクショを頑張って、何とかダウンロードに繋げるってことですね。

これも型を作っちゃえば楽なんですよ。

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僕のツール系は、最近こんな感じで統一しています。
スマホの画像を用意して、そこに実際の画面をはめる。あとは上にメッセージを入れておしまいですね。
割とメッセージ(キャッチコピーかな?)が重要だと思っています。

アプリ自体の質は、実際にダウンロードされるようになってから検証すればOKでしょう。

次回予告
「量は質に転化するのか」


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