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子育て支援に思うこと

 子育てのお金について、思うこと。

 私たちは、いわゆる就職氷河期にあたる世代だ。
 若い頃は、子供を持ちたくても、時間もお金もないために、欲しくてもいろいろな事情で諦めざる負えなかった。
 そして、今、ようやく産まれても全ての時間とお金を投げうって宝物をそだてている世代だ。

 テレビでバブルの頃の話を聞くが、それは自分達とは関係がない世界であり、グリム童話の世界を見ている感覚になる。

 今、話題になっている子供が産まれたら○○円を支給する方法は、今後、当たらなかった世代が成長したときに、何で私たちだけが何も支援されなかったのかと、大人になってから虚しく思うだろう。

 今の就職氷河期を経験した年代は、頑張って勉強しても報われないという経験をしている人が、驚くほど多い。
 緩和ケアをするために面談をしているが、生きる希望や目的を持たない人が60歳以上に比べて多いと、対話をしていると感じてしまう。
 
 その年代に現金だけ渡しても、正直虚しさが募り、お金をもらえるから子供を産むという心身のリスクをとる年代ではないと思う。

家計の考え方にもよると思うが、今、必要なものにお金を使いたくても、家計を握るパートナーが将来のため、または自分のために使う人だった場合、子供に支援していることにはならないのではないかという、懸念が出てくる。

 それであれば、子供が安心して学びや交流を楽しめたり、好きなことを伸ばすために使う時間にお金を使って欲しい。

 参考にしてもらいたいのは、里親や養子縁組をせざる負えない子供の生育歴や背景から、その子達が親と暮らすために必要な支援がどんなものであるかを分析して、支援ができる体制作りに予算を拡充してほしい。
 ある一定の時期の子供の支援ではなく、今いる子供たちの支援を早急にする革命が起こることを、心から願わざるおえない。
 
 働けば働くだけ、税金が引かれて手取りが少なくなるために、働く気力さえ奪われる世の中に、早く終止符を打ちたい。


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