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#未来に残したい風景

たくさんあるけど、今年だから残せる文章だとしたら、それはJリーグのスタジアム。
covid19により、通えなくなったり、観客数制限されたりしてきたサッカースタジアム。

スポーツは暮らしに必要ないものだろうか?という根源的な問いを出された去年。
それはスポーツ以外にも当てはまる。芸術、芸能、それ以外の衣食住の何か。

そんな中、2020年、7月11日、またJリーグが観客を入れて試合を再開した。
私は、その試合、図らずも涙した。
自分の事ではなく、多くの人がまたこの場に集えたことに感謝して。
応援の声も出せず、応援歌(チャント)も歌えず、選手のあと一歩を後押しする声援も出せないのに。無言を強いられ、拍手の音が鳴る中でボールを蹴る音、肉体のぶつかり合う音、笛の声が響くだけのスタジアムが戻って来たことに。
感動した。

スポーツの場は祝祭の集いでもあると、その時心底から理解した。
人には、何かに心を寄せるための場が必要なんだと。
お寺でも教会でもいい。
それが私にはスタジアムだった。

人が苦しみながら勝利を目指して走る。
それを黙って眺める。
崇高ささえ感じる場。
サッカースタジアム。
football stadium.
#未来に残したい風景  

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