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ZARD『夏を待つセイル(帆)のように』

どーも、ゲッティです。27日。坂井さんの月命日ですね。

いつも寄り添ってくれるZARD/坂井泉水さんの歌、詞に感謝です。恩返しに少しでも皆さんにも興味を持っていただけたらと思い、曲紹介をします♪

今回は『夏を待つセイル(帆)のように』をご紹介!

『夏を待つセイル(帆)のように』

『夏を待つセイル(帆)のように』(作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果)は40thシングルで11thアルバム「君とのDistance」の1曲目にも収録された曲ですね。『星のかがやきよ』(作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果)とダブルA面シングルです。

どちらも『名探偵コナン』とのタイアップです。『星のかがやきよ』はアニメのOPテーマ、『夏を待つセイル(帆)のように』は劇場版『名探偵コナン 水平線上の陰謀』の主題歌ですね。

『名探偵コナン』とは劇場版を含めると計9曲タイアップしてますから、同世代の人の中には「ZARD=コナンの主題歌」というイメージを持たれている方もいらっしゃるかと!

トリビュートバンドのSARD UNDERGROUNDも『名探偵コナン』とタイアップしてますね♪

当初『水平線上の陰謀』には別の曲が有力候補だったみたいですが、坂井さんが『夏を待つセイル(帆)のように』のメロディを推したんですって。この時の話が書籍『永遠 君と僕との間に』に記されています。

「この曲はたぶん子どもが聴いたら楽しいと思う」
坂井はそういうと、曲に合わせて左右にゆっくりと体を揺らした。
「この曲、『森のくまさん』みたいなアレンジにできませんか?」
(中略)
「ただ、それまでZARDはずっと大人の世界を歌ってきたので、少し不安もありました。シングルで、レゲエテイストで、子どもが楽しめる曲というのは大丈夫なのかな、と。それでも坂井さんのチャレンジ精神にけん引されて、みんなで試行錯誤を重ねたのが、あの『夏を待つセイル(帆)のように』です。坂井さんの中にZARDという核がしっかりあるので、冒険しても最後には新鮮でありつつZARDらしい曲になりました」(寺尾)

『永遠 君と僕との間に』(著:ZARD)

子どもが楽しめるように童謡を参考にしてアレンジしているのは驚きですね!

曲のストーリーも新一と蘭の関係をイメージして作られている感じがしますよね✨

それでは、『夏を待つセイル(帆)のように』についての坂井さんのインタビューをご紹介!

インタビュー紹介

この『夏を待つセイル(帆)のように』は、映画のストーリーを考慮して楽曲を選曲しました。裏打ちの信施から、私は童謡の「森のくまさん」をイメージし、即決したんです(笑)。映画館で流れた時のことを想定して、イントロと最初(出だし)の声が重要だと考え、Aメロは優しく語りかけるような気持ちで、後半はアカデミックに広がる世界観を堪能しながら歌入れをしました。映画監督の方から細かな指示もありましたし、緻密な計算の中でボーカルの”温もり”を重視してディレクションしたので、そういったところにも注目して聴いていただけると嬉しいですね。

’05/4/15発売 oricon style

イントロがハーモニカバージョンというパターン(アレンジ)もあったのですが、(こちらも良し♡)1曲目という事で、オーケストレーションの通常バージョンを収録することにしました。
心地良い童謡やレゲエのリズムは、幅広い年齢層の方にも受け入れていただけるのではないでしょうか。
劇場版「名探偵コナン」のテーマソングという事もあり、ディズニーの曲のようですヨ。

WEZARD vol.30(「君とのDistance」セルフライナーノーツ)

-歌詞の『ずーっと…ずっとずっと』が印象的ですよね。
S:子供の頃「ずっとずっと忘れないで」って言いませんでした?
-…言っていたような気がします(笑)以前、主題歌などタイアップがついている時は作品と画(え)が合うことを一番に考えるとおっしゃっていました。今作の詞も、パチッとはまっていますね。
S:コナンのファンの方たちは、毎回、ストーリーがとても気になるそうです。
それで、気を引き締めて、今回の物語を想起させるタイトル、内容にしたいなと考えました。

-言葉の選び方についてはどうでしょうか?
S:初心にかえって、メロディを活かす言葉を探しました。
-壮大なオーケストラで始まる印象的なイントロ。やはりこれは映画館という広い空間で流れるという条件を意識されたのでしょうか。
S:これは、映画監督さんからのリクエストでした。ディズニー・アニメーションのようで、夢が広がりますね。
-アコースティックギターの音色がとても優しく響いて、全編通して爽やかな爽快感が感じられます。レコーディング中も良いテンションで集中できたのでは?
S:そうですね。皆さんの「気」も入っていると思いますヨ。
-『自分の知らない君を見て一瞬怖くなる』坂井さんならこんな不安をどうやって打ち消しますか?
S:私なら、打ち消しても、またすぐ不安になる…かもしれませんね(笑)
-『「ゴメンネ」の言葉ばかり云うのはイヤだから  君には「ありがとう」の言葉をもっともっと  たくさんいいたいよ』これはずばり、坂井さんが常に心に留めていることなのでしょうか。
S:そう在りたいです!
-「話しかけるような気持ち」を心がけてレコーディングされたそうですが、その坂井さんの想いと『君のことをずーっと…ずっとずっと思っているよ』という歌詞を重ねると、ファンの皆さんは嬉しくて頬がゆるみっぱなしになってしまうのでは…!?
S:少しでも何か伝わればいいですね…。
-詞を始めとして今までインタビューなどで数多くのコメントを発表されてきた坂井さん。『言葉がもどかしい』と感じることはあるのでしょうか?
S:everytime!(笑)
-口ずさみながら自然にステップを踏んでいるような、そんな親しみやすさがある曲です。アレンジ面で重視されたことは?
S:こちらも童謡とロックの融合。
「森のくまさん」です(笑)つまり、懐かしさと、雄大で力強さ。後半にいくに従って、エモーショナルになることが最重要ですね。

-(大サビに入る前の)間奏を少し大人っぽいポップな雰囲気が、すぐ後にくる大サビを更に強く印象づけているように感じます。この流れは相当こだわられたのではないでしょうか。
S:私の歌や歌詞を受けて葉山さんが世界観を広げてくださいました。「大海原、船」のキーワードで、まるで”水の流れ”が聴こえるようですよね。皆のイメージが一致した時、とてもエネルギーのある曲となるのです。

WEZARD vol.28

坂井さんが曲に込めた想いが少しでも皆さんに伝わったら嬉しいです!

さて、ここからは『夏を待つ帆(セイル)のように』の好きな詞をご紹介♪

自分の考えや解釈を押し付けるつもりはありませんし、違和感を覚える方もいらっしゃるでしょうが、「そんな考え方もあるんだな」程度に思っていただけたらと思います。各々の感じ方や曲と結びつくご自身の思い出を大切にしていただけたら幸いです✨

好きな詞

その1:2番Aメロ

「ゴメンネ」の言葉ばかり 云うのはイヤだから
君には「ありがとう」の言葉を 
もっともっとたくさん いいたいよ

「これめっちゃわかるわー!」って思いますね!
誰かが自分のために善意でやってくれたり、自分のミスをカバーしてくれたりした時に、「ありがたい」と思っていてもつい謝罪の言葉が出ちゃうことありますね😓

「貴重な時間を奪って申し訳ない」とか「自分のために時間を使わせてしまった」という意識があるんでしょうね。自分の状態が良くない時に言いがちですね。

坂井さんも「そう在りたい」と言っていたように、僕も感謝していきたいなーと感じました(^^♪

この詞で疑問に思ったのは、坂井さんはなぜ「云う」という表現をされたのでしょうか?

どんな意図があったのか聞いてみたいですね♪

その2:2番サビ

ただ自分の気持ちに 真正直でいたいけど
それで人を傷つけることもあるね

この詞で特に好きなのは、ただの正直ではなく、「真正直」という詞が使われているところですね。

歌の主人公の自分の気持ちに対する本気さが伝わってきます。

人を傷つける意図がなくても、自分のしたいように、思うように行動することで、結果として人を傷つけてしまうことってありますよね。

自分を優先することで、相手が傷ついてしまう。かといって、傷つけることを避けて我慢し続けると、自分が傷ついてしまう。

コミュニケーション、難しい!

難しいけれども、この曲のストーリー的に、分かり合えない、反発してしまう、苦しい時があるという中でも相手のことを想いながら、いい未来に進もうとしているのが素敵ですよね✨

もちろん合う合わないはありますし、綺麗事かもしれませんが、人とかかわるの面倒だな、ではなく、いろんなドラマを経て良い関係性を築いていく姿勢は大切にしたいです。

終わりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

夏も近づいてきたので、この曲にしましたが、内容的には季節関係なく「相手を想う気持ちや在り方」について考えさせられる素敵な曲ですよね♪

僕もZARD/坂井泉水さんのことをずーっと…ずっとずっと想いながら過ごしていきます✨

坂井さん、これからもどうぞ、寄り添ってください。

(本文の歌詞は『夏を待つセイル(帆)のように』作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果からの引用)


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