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ZARD『負けないで』

どーも、ゲッティです。5月27日。坂井さんの命日ですね。

いつも寄り添ってくれるZARD/坂井泉水さんの歌、詞に感謝です。恩返しに少しでも皆さんにも興味を持っていただけたらと思い、曲紹介をします♪

今回は『負けないで』をご紹介!

『負けないで』

『負けないで』(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎)は6thシングルです。
国民的な応援歌ですよね。ZARDを詳しく知らない方でも一度は聞いたことがある曲だと思います。

24時間テレビはもちろんのこと、
・ドラマ『白鳥麗子でございます!』エンディングテーマ
・『第13回全国高等学校クイズ選手権』エンディングテーマ
・第66回選抜高等学校野球大会 入場行進曲
などなど、たくさんのタイアップがありますね。
実は高校の英語の教科書にも取り上げられたんですよね!

毎年24時間テレビで流していただいて、それをテレビなどで観るたび嬉しく、自分の歌であってそうではないような気持ちになります。

『What a Rare Issure! ~軌跡~』

坂井さんは他にも、『負けないで』について以下のように語っています。

もともとはアルバムに入れるための曲のつもりだったんです。でも私たちの歌がTVドラマのエンディングに使われるということになって、『じゃあ、これをシングルとして切りましょう』ということになって。
シングルにしようと思ってたわけでは全然なくて、本当にたまたま……というか、自然な流れというか。あんまり気負わないで考え過ぎずに作った歌なので、こんなに支持されるなんて自分でもスタッフの間でも驚いてます。ここのところ何作か、ずっと恋愛の詞ばかり書いてたんですけど、今度は違うタイプの詞も書きたいなと思ってたんです。テンポのある曲だったから、イメージですぐに”これは応援歌っぽいな”って感じました。のって、一気にサラッと書けましたね。いつものシングルに比べれば気負いはなかったし、すごく楽しく書けたんですよね。仕事として取り組んだというよりは、自分で楽しんでしまったみたいな感じがします。それが聴いてくれる人に伝わったんじゃないのかな。ポップなメロディラインとシンプルで明快な歌詞と……。口づさみやすい歌ですからね。(中略)
いい意味で、すごくかわいらしい曲だと思うんですよ。私は昔から、こういうかわいい曲が大好きだったんで、歌ってても楽しいですよね。だけど、かわいい曲だからこそ、こびたくないっていうのかな。ただかわいらしくて、子供っぽくなってしまうのだけはイヤだったんで、あえてクールにしたかったんですね。

『What a Rare Issure! ~軌跡~』

『負けないで』は応援歌として多くの人々に愛されていますし、ZARDのコンセプトである「平成を生きる昭和の女」を体現した曲でもあります。ZARDのコンセプトについてはこちら↓

そんな『負けないで』の豆知識や好きな詞を紹介します。あくまでも自分の視点で語ります。自分の解釈が正しいと押し付けるつもりもないですし、異なる考えの部分もあるかと思いますが、ご容赦ください。

豆知識

レコーディングのタイミングで歌詞が変わった

実は『負けないで』のサビはレコーディング中に変わったんですよね。

「負けないでもう少し 最後まで走りぬけて

は当初

「負けないでもう少し 最後まであきらめないで

だったんですよ。いつも詞を大切にしていた坂井さんだからこそ、その場で一番心に響くものを選んで創り上げていったんでしょうね。

英語バージョンが存在する

NHK BSプレミアム『ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた』で坂井さんが英語で歌ったデモテープの一部が紹介されました。

英語バージョンでもサビの「負けないで」の部分は「MAKENAIDE」と歌っていました。
気になる方は、番組特別編集版がDVDとBlu-rayが発売されてますので、ぜひ購入して聴いてみてください!

ライブで客席に手を伸ばした理由

『ZARD LIVE 2004「What a beautiful moment Tour」』が映画館で上映されていますね。そちらの感想はまた別の機会にでも。

坂井さんは『負けないで』を歌っている際に、客席に向けて何度か手を伸ばされています。Twitterのbotで紹介されていたのを見たので、出典は不明ですがちゃんとした理由がありました。

「負けないで」では何度も客席に手を伸ばされていましたが、あれは坂井さんのライブの終了を名残惜しむ気持ちから自然に出たアクションだったのでしょうか?
坂井さん:アクション、トークは殆どアドリブです。「負けないで」の時は「どうか元気になって帰っていただけますように」という気持ちです。

坂井さんのファンを大切に思う気持ちが伝わってきますね。

好きな詞

その1:「どんなに離れてても 心はそばにいるわ」

まさに「平成を生きる昭和の女」を表す詞ですね。坂井さんは亡くなられましたが、曲を聴く人々の傍で励ましてくださる有難さを感じます。

その2:「何が起きたって ヘッチャラな顔して どうにかなるサと おどけてみせるの」

自分は内心焦っていてもハッタリをかますことがよくあるんですよね笑
その時の情景が思い起こされます。どうにかなる「サ」がカタカナなのが、おどけてる感じが伝わってきて、詞にも遊び心が見受けられて好きです。

その3:「今もそんな あなたが好きよ 忘れないで」

変化があるとできないことに目がいきがちになりませんか?
この詞を聴くと、坂井さんが遠くから見守ってくれていて、自己受容できない部分を坂井さんが変わりに受け入れてくれる感じがするんですよね。
自分で自分を受け入れられなければ、坂井さんのお力を借りて、一緒に受け入れちゃいましょう!

その4:「感じてね 見つめる瞳」

その1では心が傍にいてくれますが、この詞からは、「誰も見ていなくても、坂井さんが遠くから見守ってくださるんだ」って感じがして好きです。

終わりに

個人的には、『負けないで』は応援歌という側面もそうですが、祈りの歌というイメージが強いです。

平成を生きる昭和の女=好きな男の夢のために身を引ける女とあるように、坂井さんが曲を聴いている人々の成功だったり、無事だったりを遠くから祈ってくれている、そんな広い意味での愛に溢れている曲だと考えます。

本当に残念ですが、坂井さんが亡くなってしまい、遠いところへいってしまったからこそ、「どんなに離れてても 心はそばにいるわ」、「感じてね 見つめる瞳」などの詞がより感慨深く、より愛情深く響きます。

押しつけがましくなく、時代の伴走者だった坂井さんが歌ったからこそ、世代を超えて多くの方に愛される歌になったと感じます。

偉そうに聞こえてしまったら申し訳ありませんが、皆さんのなりたい姿や夢、描きたい未来は様々ですし、上手くいかないことも多々あると思います。時代や世間の目、なにより自分自身に負けないよう、『負けないで』を聴きながら日々を大切にしていきたいですね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
次回、6月27日には『I’m in love』を紹介します!

坂井さん、これからもどうぞ、寄り添ってください。

(本文の歌詞は『負けないで』作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 
からの引用)


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