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精索静脈瘤はどうすれば良いのか

僕の症状についてはこちら↑

非閉塞性無精子症(+精索静脈瘤)という現実を知って、
じゃあ僕たちこれから一体何をすれば良いんだよという話になるが、具体的な選択肢は大きく3つあった。

① 精索静脈瘤の手術をする。
② TESE(精巣内精子採取術)の手術を行う
③ 自分の精子を出すことは一旦諦める

結論から言うと自分は、精索静脈瘤を治せば自然に精子が作られるようになる可能性もある(僅かだが)と言う医師の提言を受けて、まずは精索静脈瘤の手術を受けることにした。

しかし、手術後も結局TESEを受けたり、複数の病院で診察を受けたり四方八方色々なことを調べたりした結果至った現在の意見を言うと、症状が重くない限り精索静脈瘤の手術は先にしなくて良いと思っている。

あくまでこれは僕個人の所見の範囲だが、精索静脈瘤があっても他の方法で精子が出ている方は居るようだし、TESEの手術やハリ治療、その後必要な体外受精等にお金を回した方が良いのではないかと思う。
精索静脈瘤の手術は助成金の対象ではないし。(※東京都 2020年7月現在)

ただ、懸念を抱えたままで治療を進めるのが嫌だったり、静脈瘤がすでに進行している場合など手術をした方が良いパターンもある。精索静脈瘤の手術を受けた経験を、少しでも参考にしていただけたらと思う。


・精索静脈瘤の手術を受けるとどうなる?

精索静脈瘤というのは、静脈の肥大で精索(精子の通り道)が圧迫されている状態である。
よって、手術では精索をその圧迫から解放するという事になる。

手術をすると、どうなるか。

・精索(精子の通り道)の詰まりがなくなることで、自然に精子が作られるようになるかもしれない。
・肥大化したり痛みが出てくれば不妊に関わらず治療は必要になるので、先に手術しておけばその心配はなくなる。
・放っておくと男性ホルモンの分泌にも影響を及ぼす場合もある。ホルモン治療が必要になるなど二次症状を防げる。

ということは?
うまくいけばこの手術で精子が出てくるようになって?
TESEの手術や体外受精をせずとも?
自然妊娠が見込めるっていうことになりますね?

ソレがいっちゃんええやないか、まだ自分で精子を出せるかも!という純真無垢な気持ちをまだ心に宿していた当時の自分は早速手術の日程を決めてもらったが、以下のような懸念点もある。

【デメリット】
・手術後も稀に再発することがある(低位結紮術の場合0.5~1%)
・自費診療になる(日帰り手術 約22万円)
・経過観察のため術後3〜6ヶ月は様子見が必要になる

・顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術

どうやら精索静脈瘤の手術にもいくつか手法があるようだが、今回はこの超高等忍術みたいな名前の手術を受ける事になった。

主な特徴
・局所麻酔 下腹部を3センチほど切開
・手術時間 2時間〜2時間半
・日帰り手術 自費診療にて約22万円
・再発率が低い

精索静脈瘤のある陰嚢の上方(ちょうどチンポの根元から斜め上1センチのあたり)を切開し、顕微鏡で確認しながら問題のある静脈を縛って静脈瘤を解消するという流れ。

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この下腹部の切開ができないような身体上の問題などがあると、高位結紮術といって全身麻酔で2泊3日の大がかりな手術になる。

低位結紮術なら傷口も小さく干渉範囲が少ない、局所麻酔で体の負担も大きくないため、現在はこの低位結紮術が主流なのだそうだ。

と今ならちゃんと理解しているけども、当時は説明しながら先生が紙に描いた絵が下手すぎたのかあるいは自分の想像力の欠如なのか全然イメージが湧かず、特に大きなリスクがあるわけでもなく日帰りの手術だからまあ大丈夫やろと楽観的マインドで臨んだら結果痛い目見たし、自分の体を切ったりするわけなので事前にちゃんと調べたりした方がいいとこの時に学んだ。

次回は手術当日の様子を詳しくお伝えします。

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