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名古屋のヨシヒロ

どうも!
KONGです。

先日の京都に続き、今月は大阪遠征と、
GET BILL MONKEYSは関西エリアを飛び回ります。

遠征といえば、過去のnoteを読んだ方には多少伝わっているかもしれませんが、
KONGは簡単に言えば

『残念』

 
良く言えば

『もっている』

男になってしまう事が多々あります。

昔、あるバンドで名古屋に遠征に行った時 のこと。

その日は運悪く、東海エリアに大型台風の直撃が危惧されていて、
せっかくだけど、お客さんも殆ど来られないだろう…という事態に発展。

そんな中、

『おいおい!!これもKONGのせいじゃねえのかァ!!』
『お前ら!!みんなでライヴ前にお詣りに行ってこいッッッ!!!!』

当時のマネージャーのあまりに乱暴な命れ……
いや、ナイスなアイデアにより、

本番前の空き時間にみんなで
熱田神宮へお詣りに行く事になったんです。

〜熱田神宮・本宮にて〜

チャリン!パラパラ!

メンバーみんなが
『KONGの為なら!!』
と、普段よりも多い金額(500円玉や1000円札)をお賽銭箱に投入してくれました。

「・・・みんなありがとな!
なんか・・・俺・・・キテル気がするよ!!!」

謎にテンションが上がった状態で早速おみくじを引いてみた。

すると……。

┌──────────────────┐
「大吉」
方角『どこでもよし』
病気『直ぐ治る』
探し物『みつかる』
└──────────────────┘

と、今まで見た事ないくらい完璧な、
最強の大吉が出てきた。

『よかったなぁKONG!』


メンバーみんなも思わず大喜び。
みんな…ありがとな。

ところがその直後。

・・・ぎゅるるるるるるるるる・・・


車に戻る際、KONGのお腹が、急に違和感を訴え出した。
「・・・チョッとトイレ行ってくるわぁ~」
直ぐに公衆トイレに駆け込むと…。

ケツの穴から……大出血。

え?
カマイタチか?

妖怪カマイタチが
KONGのケツをズタズタに裂いていったのか?

A : いいえ。切れ痔です。

自分でも驚く程の量の流血と激痛…。

 
なんじゃこりゃあぁぁ!!

松田優作からの…

あしたのジョー状態…。

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しかし、いつまでも公衆トイレに篭ってる訳にはいかない…。

激痛に耐えながらゆっくりと内股で車に戻り、メンバーに現状を伝える。

「でも…大丈夫。
病気…直ぐ治るっておみくじ言ってたやん…」

しかし、シートに座るとまた激痛。
会場までは、助手席の天井についている手摺を掴みながら、
空気椅子のようにケツを浮かせ続けていないと、痛みに耐えられない状態。

数分前のウキウキした気分とは一変し、
苦痛との戦いという状態のまま、車は発進しました。

しかしそこで、ふとKONGはある事に気付くのだった。

お昼にリハで入ったスタジオに、
ドラムのペダルを忘れてきた事を…。

速攻でスタジオに電話をしたら、
「あ。ありました!」
とスタッフさんが見つけてくれた。

「今、気が付いてよかったね!」
「おみくじのお陰やね!」

と、メンバーみんな安堵の表情で、スタジオにUターン。

『探し物⇒見つかる』

 
は、確かに間違っていなかった!
みんなありがとな!
おみくじありがとな!

そして数分後。
スタジオの前に到着。
路肩に車を止め、KONGがドアを開けた瞬間… 。

バチャバチャバチャバチャバチャバチャ!!!

バケツを引っくり返したような超大雨が襲ってきた…。

このタイミングで、ついに大型台風が名古屋にやって来たのだ。
一瞬でずぶ濡れになりながらも、スタジオの入り口のドアに手をかけるKONG。
しかし、あら不思議。

スタジオの扉に鍵がかかっている。

大雨に打たれながらドアをガンガンするが返事もなし。

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どーなってるんだ!!!!
なぜだ!!
さっきまで空いてたのに!!!
すぐ取りに来るっていったのに!!!
半泣きのKONG。

数秒後、店員さんが出て来て

「すみません部屋の掃除に行っちゃってました!
1人だったんで鍵かけちゃって!てへ!」
ってよ。
まぁ忘れたこっちが悪いし、ペダルも無事にゲット出来たので一段落。


そのまま、引き続き激痛に耐えながら会場でのリハーサルも終え、
ライヴ前なのに疲労困憊したKONGの片足に違和感が…。
後ろを振り返ると、

靴底が全部剥がれて、足跡のようになっていた…。

 
ここまで事件が続くともはや、小っちゃいことは気にしない。
だってほら。
靴底はアロンアルファで戻るもの!


ケツはアロンアルファじゃ戻らないもの!

そして迎えた、本番――――

その日は、ドラムが一段高く積まれているステージだったんだが、
ドンドコドンドコ!と叩いているうちに、椅子が段々だんだんと後ろに下がって行き…。

ガタンっ!
椅子が段の後ろに落ちた…。

本番後――――

椅子が転げ落ちたことは、なんとかリカバーできたものの、
帰ろうとする我々にはまだ、巨大台風の問題が残っていた。

そこで
「いま帰ると危険だから、名古屋でホテルを手配したから一泊しなさい」
というマネージャーからの電話で一泊する事にしたのだが…。

なんと寝ている間に、台風の速度が急激に落ち、
翌朝の我々の出発時間に合わせるように、


タイミングバッチリ🖤ジャストミート★


結果、 肛門が避けた状態のKONGは、
名古屋から東京に帰るまで、
17時間も天井の手すりにしがみついていたのだった…。
(通常5時間くらい)

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私があの日引いたおみくじは、一体なんだったのだろう?

「大吉」ではなく

 
「吉大(よしひろ)」
だったんじゃないか……?

そんなKONGの運勢は、今もあいも変わらずヨシヒロなまま。
しかし良いことももちろんある。

それはね。

この記事を読んでくれてる人に出会えている事です★

それではまた!!

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