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これまでの引越しの回数を数えてみた

あなたは、人生で何回引越しをしたことがありますか。

わたしは、いまはここアメリカで、終の棲家のつもりで購入した一軒家に腰を据えて住んでいます。でも、振り返ってみると、これまで引っ越しの多い半生を生きてきました。

この家に引っ越してきたときに、ふと思いついて数えてみたのです。今回が何回目の引越しだったのだろう、と。

引越しをテーマに、人生を早回しで振り返りながら、あの時、この時…と指折り数えてみました。すると、19回目の引越しだったことがわかりました。40代で19回。移動の多い人生だといえなくない気がします。単純計算すると、2年に1度は住まいを替えていたことになります。

わたしは、決して引越し好きというわけではありません。むしろ大嫌いです。日々の片づけでさえ勘弁してほしいくらいなのに、数日もかけて荷物をパッキングし、家の隅々まで掃除し、さらに引越し先でも、数日かけて掃除に荷ほどきなどという重労働は、もはやわたしにとっては拷問です。

それなのに、わたしは、引越しが伴う選択肢を自ら積極的に選んで生きてきたことに気づきました。留学したり、転勤の多い仕事をわざわざ選んだり(前職は、海外赴任が前提の仕事でした)、国際結婚して海外移住したり。

そう考えると、夜な夜な荷物を詰める精神的、肉体的苦痛は、新しい世界に飛び込もうとする躍動感の陰で、支払わざるを得ないコストだったような気がします。

ついにマイホームを購入した以上、もう二度と引越し作業をしなくてよいのだと思うと、空に向かって感謝したい気持ちになります。まあ、アメリカでは平均4回マイホームを買い替えるというデータもあるらしいので、我が家も状況が変わればどうなるかわかりません。でも、少なくともしばらくはないはずです。

でも、まったく新しい世界に飛び込んでいくチャンスも、もうあまりないのかもしれません。いや待て待て、まだ旅をするという手があります。

それにこのアメリカは、わたしにとってまだ見ぬ新しい発見のある、新しい世界であることを忘れてはいけない気がします。

(おわり)


37日目

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