升田幸三著 名人に香車を引いた男
今、名人戦をやってるので、ちょっと紹介したくなった
升田幸三著 名人に香車を引いた男 中央公論の文庫
大阪の将棋指し、坂田三吉の話、本当に面白い、そして大山さんとの勝負も秀逸
木村名人との死闘等々きりが無い
ちょっと残したいエピソードがある、この名人戦の主催の新聞社のことだけど、昔は、毎日新聞だったのだ、それが朝日との共同主催となった、その遠因となった話らしい
木村名人を倒した塚田名人が列車の移動にあたって、三等車を配され、新聞社の連中が二等車でみんなで飲み食いしてにぎやかにやっている、ちょっとひどいのじゃあないかと言ったとか
昔の将棋指しに対して、主催する側の新聞社川が、どう見ていたかを示す話だ
そのまた昔は、新聞社の記者は、羽織ゴロって呼ばれ、経済と称する新聞社は、株屋の新聞社って呼ばれていた
歌舞伎者は、河原乞食と呼ばれ、人前で裸を晒す相撲取りを蔑んだ呼び方ですもうって言っていた
みんな、堅気の衆を大事にしていた、働いてくれる人々を敬意を持って接していて、この日常がある事に対して、感謝、ありがたがっていてくれた
そんな時代もあったらしい
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