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珈琲日記|コーヒースペシャリスト取得

緊急事態宣言によって県外への移動の自粛が要請され、GWの予定が空っぽになることが確定した2020年4月30日。
この期間で何かできないだろうかと、しばらく考えて、ふと思いついた。

緊急事態宣言が明けるまでに、何か一つコーヒーの資格を取るのはどうだろう。

実はリモートワークが本格化した2020年4月以降、我が家のコーヒー消費量は急増していた。週末に自家焙煎の専門店で600gの豆を購入し、次の平日5日間で相方と二人でコーヒーを飲むと豆が消滅する。
早い時には木曜日で尽きる。
一杯15gとすると、4杯/日飲んでいる計算。
以前は出勤前に一杯飲む程度だったのでじつに4倍だ。

それだけ飲んでいれば自ずといろんな豆を試したくなる。
行きつけの珈琲豆専門店では様々な農園の豆を取り扱っており、さらに焙煎度合いも指定できるという恵まれた環境なのだが、酸味強め、苦め、フルーティといった味の違いしかわからず、これまでは店頭に並んでいる「本日のオススメ」と「店員さんのオススメ」を買って帰るしかなかった。

そんなこともあり、体系的にコーヒーの知識を身につけて、ドヤ顔で「コクのある苦味が好きなので、マンデリンをフルシティからフレンチあたりでお願い。ドヤ」と頼めるようになりたいと思い資格に目をつけた。
専門書を一冊買って読み込むだけでも良かったが、漫然と読書して終わると思ったため、「緊急事態宣言が明けるまで」という期間と「資格取得」という目標を定めて取り組むことにした。

具体的な資格は、formieのコーヒースペシャリスト検定を選んだ。自宅で検定を受けられること、他と比べてリーズナブルであったためである。
4月30日の夜にオンラインで申し込みをして、5月から勉強の日々が始まった。

コースの詳細は割愛する。
珈琲完全バイブル(丸山健太郎)や、珈琲の教科書(堀口 俊英)といった本と全体的な構成は同じかな。
修了時の検定も練習問題さえ解いていれば問題なくクリアできる。
無事に...と言いたいところだが、緊急事態宣言が解除されたのが想定より早かったため結局5月31日に修了した(てっきり6月中旬まで続くかと思っていた...)。

取ったからといって仕事に影響する訳でも何でもないが、豆を買いに行く楽しみは間違いなく倍増した。
生産国(産地)、品種、精製方法、焙煎度合い、メッシュ(粉の細かさ)、抽出方法...
一杯の自分好みのコーヒーにたどり着くまでには多くの変数がある。
体系的な知識は、好みの一杯にたどり着くための確かな道しるべになってくれる。
産地の違う豆を飲み比べてみたり、同じ生産国でも精製方法の異なる豆の違いを感じたり、同じ豆でも焙煎日からの日数で変化を探ったり...
ほんのちょろっとの勉強ではあったが、緊急事態宣言の引きこもり期間は無駄ではなかった。

資格の教材の中で触れられていて、今回初めて知ったのがカッピング。
感じた味を言語化・数値化して記録し評価するための技術である。
コーヒー品評会やプロも使う技術であり、マスターすればさらにコーヒーとの出会いが楽しくなるに違いない。

次の目標はカッピングのマスターかな。
だが座学ではどうしようもないので、ここからはひたすら飲むしかない。

来週は豆を800g買ってこよう。いや、それか週二で買いに行けば良いか。

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