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夏、サマー(2023)
熱帯夜続く真夜中
僕の頭の中に幾つかの言葉が浮かんで消えた
哀しみがないように
上手く笑えるように
そっと願いを込めて君に呪いをかけた
きっと君はもうすぐ僕のことを忘れてしまう
あの日話したことも
あの日流した涙も
ずっとどうしようもないままだね
僕だけが
きっと君はもうすぐ僕のことを忘れてしまう
いい店見付けたとき
美味しいもの食べたとき
最低のバンドに出会ったとき君を思い出す
辛くならない
いくつになっても(2023)
ベランダから見える夜空が綺麗
缶のハイボール1口呑む
俺 頑張って買ったこの家
ローンまだめっちゃ残っているけど
こないだ久々に友達と呑んだ
今年で1番楽しかった夜だ
何話したかは覚えていないや
後何回会えるんだろうか
いくつになっても
大人にはなりきれず
くだらないことばかり
繰り返している
あー 何度も 何度も
またやらかしたのかな
嫌われたのかな
前にも通った道だよな
いくつになっても
君のTシャツをください(2023)
君のTシャツをください
ください君のTシャツを
毎晩俺それを抱いて寝る
君の匂いで生きながら死ぬ
なるべく気古したやつがいい
テロンテロンなら尚いい
願わくば昔好きだったけど
最近全然聴かなくなったバンドのやつとか
君のTシャツをください
ください君のTシャツを
売買になるなら10万出す
10万出すからバイバイしないで
君のTシャツをください
ください君のTシャツを
毎晩俺それを抱いて寝る
僕という男は(2023)
僕が世の中に絶望して涙を流している頃
あの娘は笑顔で誰かとキスをしている
僕が彼奴らを悪と決め付けて関わりを断つ頃
あの娘は何処かの新しい街で彼奴らと出会う
僕という男は大抵そんなとこで
不安に苛まれて勝手に沈んでいた
君という男はそんな風になるなよ
いつだってあの娘を笑顔にさせてやれよ
僕が少女漫画に嵌って読み漁っている頃
あの娘は主人公みたいな男と恋に落ちていた
僕が誰かにおすすめの漫画を
夏、サイダーを飲み干して(2023)
外あつーい
出るのつらーい
汗いっぱいかいた
君は自転車漕いで走る
その汗すらキラキラしているね
夏、サイダーを飲み干して
あの日の君に逢いに行く
こんがらがった毎日を
置き去りにして街を出る
雨すげー
傘意味ねー
ずぶ濡れになって笑った
君は街角雨宿りガール
佇まいすら最高だね
夏、サイダーを飲み干して
あの日のことを思い出す
君はいつだって素敵で
僕はいつだって卑屈だ
雲の切れ目か
どうしようもないね(2023)
満員電車から見る住宅地の街並み
それぞれ営む暮らし
欲望は何処に置く
みんなで同じ顔をして
社会と付き合っている
それぞれの孤独の果てに
何を見つめる
いっつも同じ話ばっかりだねって言われて
やっぱり俺って退屈な奴なんだって思う
言ってることがコロコロ変わり過ぎだって言われて
やっぱり俺ってテキトーな奴なんだって思う
6月を過ぎた頃ボーナスが出た
それでスーツを買う
訳が分からないね
君の目に
才能が欲しかったな(2023)
君に追い掛けてもらえるような
才能が欲しかったな
君に捧げているこの曲は
多分君の耳には届かない
君に振り向いてもらえるような
才能が欲しかったな
君に捧げたこのメロディーは
多分君の心に響かない
才能が欲しかったなー
忘れてしまうんだね(2023)
僕らはまた忘れてしまう
日々の輪郭を 君の輪郭を
太陽がまた昨日を消して
夜が終わる
夜が終わる
「いっつも同じTシャツ着てきて嫌だ」って
もう一度僕に言ってくれないか
サイダーの音と匂いの中に
あの日の君が浮かんで消えた
「やっぱり時間とともに変わってしまうんだね」って
今ここで僕に言ってくれないか
何気ない君のひと言に僕は
これからずっと縛られて生きたいんだ
僕らはまた忘れてしまう
日々
トーキョーミッドナイトエモーション(2023)
君に逢いたくなってしまった
今夜も眠れずに酒を呑む24時
ただ街に繰り出して目指してしまった
君が踊るトーキョーシティー
君に逢うためだけに行ったから
会ったって上手く話せる話題がないよ
また同じ話を繰り返しながら
時間だけが過ぎて朝になる
でもこれが美しい日々なのさ
トーキョーミッドナイトエモーション
あのラブソング入れられないよ
いつも同じ曲ばかりを唄う
全部うるさくて馬鹿な曲ばかり
本