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憧れるのをやめましょう。

こんばんは。
最近語学勉強そっちのけで本ばっかり読んでる月泉でございます。
普段は本はまったく読まないくせに、何かのきっかけで読みだすと立て続けに何冊も勢いよく読み込んで、プツっと止まるタイプです(^^;
そこで、ハっと気づかされた文章がありました。

それがタイトルの「憧れるのをやめましょう」です。
これは記憶に新しいですよね。
2023年WBC大会決勝前に円陣で大谷翔平選手が言った言葉です。
私も映画「憧れを超えた侍たち」を見て、印象に残った場面でした。

なぜこの一文にㇵッとしたのか、事の経緯を申し上げますと…
栗山英樹元監督と、栗山元監督が尊敬する臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺老師との対談文の内容からです。
南嶺管長は、昨年5月に東京で「一休フォーラム」という禅僧でアニメでも有名な「一休さん」の勉強会で、そこで一休禅師研究の第一人者の講演で最後に


皆さん、憧れるのをやめましょう。一休に憧れているようでは、一休は超えられません



とおっしゃったそうです。
この話を披露した南嶺管長も驚いた、と栗山元監督に話をされていました。
野球とは縁もゆかりもない禅の世界にも影響を与えている、と。
この対談で裏話を栗山元監督がしているのですが、試合前の円陣で誰が話すのかは決まってなくて、コーチがその場で指名するのだとか。
それで、試合前に浮かれていた選手たちを見ていて、大谷選手がああいう発言をした、ということらしいのですが…

で、何にㇵッとしたかというと。
皆さんは、「憧れの人」や「尊敬する人」は1人はいますよね。
私もいます。
それは【弘法大師空海】です。
宗教者、というより、「人」として尊敬しています。
なにより、今の情報過多の時代とは違って、平安時代という1200年以上前で簡単に海外へ行けなかった時代、外国語を3カ国語を操っていたのだとか。
どこで覚えたのか、文献に残っていないらしいのですが、とにかくマルチな才能を持ち合わせていた「天才」と称されている人物です。
人徳もあり、庶民は「父母の如く慕う」といわれており、比叡山延暦寺を開山した最澄の弟子・泰範が最澄の命令で空海の元へ弟子入りすのですが、最澄から「帰ってこい」という命令が出ても、泰範は「帰らない」と空海のもとにとどまった、という逸話もあるくらい、「人」としての魅力が満載の空海さん。
そんな空海さんに若い頃から尊敬と憧れを抱いていました。
が、先ほどの一休禅師研究者の発言で、ㇵッとし…

「憧れている」から、何をやっても大成しないのかな、と。
「尊敬」と「憧れ」を持ちながら


超えてやる!


という気持ちがないと、成就は無理だ。
そんな気がしました。
人生半世紀も生きていると、いろいろなものを見て、いろいろな人と出会い、いろいろな経験もしてきました。
それらを活かすも殺すも自分次第。
「超えてやる」という気持ちを忘れずに、今後精進いたします…

月泉

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