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膝蓋骨骨折の話 第十六章

こんにちは
前回はリハビリの停滞についての話でした。

筆者は第二章でもお話しした通り、膝蓋骨をボルトとワイヤーで留める手術を受けました。これまでのエピソードはほとんどがボルトがついていた頃のものです。

今回はボルトを外した時のエピソードを書いていきます。

第十六章 ボルトが外れて

1.ボルトが入っていた時は

筆者は2018年の8月に膝蓋骨を骨折して、10ヶ月間は膝にボルトとワイヤーが入った状態で生活していました。

ボルトが入っていることで、膝蓋骨は安定した状態を保っていたし、大腿四頭筋が弱くても、ボルトがストッパーの役目をしてくれて、膝が限界可動域を越えて屈曲してしまうこともありませんでした。
但し、ボルトが入っているということは身体に異物が入っているということです。
筆者の身体はわりと過剰に反応していたのだと思うのですが、リハビリで大腿四頭筋を使うとすぐに熱を持ったり、場合によっては腫れてしまうことも多々ありました。
これは、退院後すぐの時期に限らず、半年経ってもオーバワークになるとすぐに起こってしまう反応でした。

2.ボルトが外れた事でのメリット

2019年の6月19日にボルトを外す手術を受けました。
他の怪我でも共通することですが、ボルトはずっと付けっぱなしでも健康上の影響はありません。ただ、ボルトが入っている事で関節の可動域に制限が起きてしまう為、筆者はまたテコンドーをやりたかったので、迷う事なく外してもらいました。

ボルトを外した事でのメリットを箇条書きで挙げるとすれば、

・ボルトがある事での可動域制限が解除される
・皮膚の出っ張りがなくなり、接触しても嫌な感覚が和らいだ。
・炎症が起こりづらくなった。


後には正座もできるようになりましたし、未だに可動域に左右差はありますが、ある程度の強度までの運動ならできるようになっています。

3.ボルトが外れた事でのデメリット

続いてボルトを外した事で起こるデメリットです。

・手術をしなければならないので、入院が必要
・手術後には腫れるので、一度は膝がまた曲がりづらくなる
・ボルトの支えがなくなり、筋肉を付けないとかえって踏ん張りづらくなる


入院ですが基本的に2泊です。
前泊で翌日手術して、翌朝問題ないかチェックして退院といった流れになります。
ただ、筆者は以前の章を読んでくださった方ならわかると思うのですが、炎症が起こりやすい体質です。
手術の翌朝、案の定痛みが出る程腫れていて、
もう1日入院していたかったくらいだったのですが、担当医の先生達に、「この手術で翌日で帰れなかった人見た事ないよー」とか「なに弱気になってるんだ?笑」とか、背中を押されるというより突き飛ばされるような感じで、、

最終的には午前中だけは休ませてもらって、少し痛みが落ち着いた午後に退院しました。

膝の屈曲可動域については1週間もあれば手術前くらいの状態に戻ります。
ボルトを外してからの筋力の回復は、筆者は年単位で時間がかかりましたし、今でも自己評価では完全とは言えません。

というか、やはり一度派手に壊れた関節だからか、体調を崩したり別の部位を痛めたりするとすぐに膝まで筋力が落ちてしまいます。

4.まとめ

今回はここまで。
ボルトを外すことで元の身体の状態により近い状態に戻ることができますが、どんな状態まで戻したいかによって、必要なリハビリの量は変わってきます。

怪我をして、今ボルトが入っている方も、元通り動けるようになりたいともうようであれば、ボルトを外して回復していく様を楽しんで貰いたいです。

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