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#0 ~旅立ち~少しずつ、本当の自分を伝えよう

この手紙は、2022年5月24日に母国語である中国語で書き、このあと日本語に翻訳したものです。

サンサンへ

初めまして、と言ってもいいだろうか。

文章を書くのが苦手で断念してきた自分がようやくペンを持ったんだ。なんと驚くべきことだろう。妙に思えるかもしれないが、それはさておき。

なぜ文章を書きたくなったかといえば、自分が全般型不安障害であることに気づいたことから語りたい。私が、常に怠惰と退屈を恐れ、常に新しい情報を求めるあまり表面的な情報しか得られなかった。思い返せば、高校時代から自分の不安障害の症状が現れていた。それ以来、生活の喜びは感じられなくなり、自分への失望と不満はばかり蓄積されていった。

精神面の課題とヒーリングの探求は未来のサンサンに委ねよう。伝えたいのは、今の自分の不安を和らげるために、ちょっと道草を食って、自分と向き合う必要がある、ということ。シンプルに聞こえるが、実行は意外に難しい。大学の課題は多いし、今までネット上自分を隠さずに表現するのが苦手なので、SNSなど一切やってこなかった。この数ヶ月でそのの解決策を探してきた。

休養をとる難しさに直面し、大学三年生として最も負担の重い学期を前に、私は授業をサボると決めた。履修は十科目にとどまり、四月中旬には京都の寺院で四日間の禅の修行に参加した。

自分を表現できないことについて、自分に手紙を書こうと試みた。ルソーは『ヴァルデン湖』に「しかし作家に対しては、彼が聞いた他人の生活だけを書くことを要求するのではなく、彼自身の生活を、親しい人々に遠くから手紙を書くかのように、単純に誠実に書くことを要求しなければならない」と記している。私にとっては、ありのままの自分まだ書けないかもしれない。しかしこれを契機として、他人の前で本当に自分を晒すことを恐れないようになりたいを願っている。

これを続けてきた未来のサンサンは、読み返す時どんな気持ちになるのだろうか。

サンサン

2022年5月24日

バナー写真はサンサンによる撮影作品である


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