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自分の色

あなたに出会った頃は何色にもなれた。
自分の色を持ち合わせていなかった。

いや、色はあったのかもしれないが
どんどんと塗りつぶされていった。

暗めの色でどんどんと。
深く考えたことはなかったが、このままで良い。そんな気がした。


今考えると完全に自分を押し殺した。


きっと君は満足したかもしれないが、
自分は満足はしなかった。

”君に合わせたレストラン”も。
”ご機嫌を伺うあの時間”も。

そんな日常に慣れて自分に狂気さえ感じた。
”言わなくて分かるよりも言わない方が続く”だった。

我慢でグチャグチャになった色は自分のものでは確実になかった。


自分の色を求めるために、
君色に染まったキャンパスを思いっきり破った。

破った先に自分の色が生まれた気がした。
これはあの子の色に染まってみないとわからなかったことだ。


ただ、あの子の色は不幸だった。
不幸になってこそ本来の幸せは分かるものだ。


今は自分の色をキャンパスに塗っている最中だ。
きっと死ぬ頃に完成する。


たった1mmずつ自分の色を見つけている。

自分の色を褒めてくれる人も
隣で一緒に色を探してくれる人もいる。

隣で色を探してくれる子に染まるのだけではなく、
”自分の色”を探していくことを手伝ってもらおう。
そう思う。


そして”この子の色”を一緒に探してあげよう。


きっとこの子を探してた。
そしてまだまだ、自分は完成しない。

さて、描く未来が何色になるかな。
”お互いの色を消さない未来”に今はワクワクする。



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