データサイエンティストという不明瞭な職業
「データサイエンティスト」という不明瞭な職業
文系の学部で勉強をしている普通の大学生です。
英語を学びたいと理由で文系の道を選んだのですが、最近”データサイエンス”というものに興味を持ち始めました。
そして、それらのスキルを仕事で用いる人を”データサイエンティスト”と呼ぶと知り、いつのまにか自分もなりたいと思うようになりました。
しかし、”データサイエンス”という学問について調べていくほど、”データサイエンティスト”という職業が分からなくなりました。
「この学問をどうやってビジネスに活かすんだ?」
「誰に雇われるんだ?」
「どんな業務を託されるんだ?」などなど…
しかし、先日、野村総合研究所データサイエンスラボが執筆した ”データサイエンティスト入門”という本に出会い、少しずつ輪郭が見えてきたので共有します。
この本では、「データサイエンティスト」についてこう説明しています
現状では、多くの企業や団体がデータサイエンティストやデータサイエンスへの理解が不十分で、データサイエンティストをうまく活用できていません。
そのため、「データサイエンティスト」として雇われたものの、実際にデータを使ってビジネスを変える業務ではなく、単純なデータ処理を任されることも起こっているようです。
企業や団体がデータサイエンティストと適切に活用し、データサイエンティストが社会にとって欠かせない一つのプレーヤーになった時に、「データサイエンティスト」という職種が明確になるのかもしれません。
現時点の『データサイエンティスト』の定義と必要なスキル
※以下は「データサイエンティスト入門」という本とその他ネット記事を参考にまとめています。
現時点の「データサイエンティストの定義」は”データを使ってビジネスを変革できる人”であると本の筆者は述べています。
もちろんデータサイエンティストは企業が抱える問題を数値化し、施策を打つ「問題解決」によって企業変革を生み出すことができます。
しかし、それだけではなく、データサイエンティストはビジョン実現型の企業変革の担い手としても期待されています。
多くの日本企業が、経営者が新しいビジネスを創造するビジョンを描くことができても、それを実現するために変革を起こす担い手が不足しているという課題を抱えています。
経営者が描いたビジョンという見えないものをデータで表現し、ゴールへの進捗をデータで計測し、達成に向け実現策を創造できるデータサイエンティストはこれから社会に欠かせない存在となるかもしれません。
企業に、または社会に大きな違いを生み出すことのできる「データサイエンティスト」ですが、その分高度なスキルや資質が求められます。
データサイエンティスト協会はデータサイエンティストに求められるスキルを以下の3つ定義しています。
ビジネス力
課題背景を理解し、ビジネス課題を整理・解決に導く力
データサイエンス力
情報処理・人工知能・統計学などの情報科学系の知識を理解し使う力
データエンジニアリング力
データサイエンスを意味ある形として扱えるようにして、実装・運用する力
つまり、データサイエンティストは、データを扱うスキルだけではなく、データ分析や予測モデルを適用するために、業界や企業が抱える問題、市場状況などを理解する力が求められるのです。
データサイエンティストの種類
とはいえ、現状、ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力の3つのスキルを完璧に兼ね備えているデータサイエンティストは稀有な存在で、選ばれたデータサイエンティストと見なされているようです。
多くのデータサイエンティストは、得意な分野、不得意な分野があり、機械学習のモデル構築や分析基盤の構築を得意とするエンジニア系のデータサイエンティストや、データ分析を得意とするアナスト系のデータサイエンティスト、「検証するべき仮説」や「作るべきシステムや機能」などを考案を得意とするコンサルタント系データサイエンティストなどに分類されることもあります。
もちろんあくまでこれは今の現状で、今後さらにデータサイエンティストの中でも専門化が進むのか、3つのスキルをバランスよく持った人しかデータサイエンティストになれないという状況になるかはわかりません。
しかし、多くの書籍で述べられているように、今後はマーケティング力を持ったバランス型のデータサイエンティストが重宝されると考えられています。
最後に
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。プログラミングも全く経験のないという私ですが、データサイエンティストになるため、これから勉強していきたいと思います。
今後も、学びを備忘録をつける感覚で発信できればと思いますのでよろしくお願いします。
現在データサイエンティストとして活躍していいる方や、データサイエンティストになるために勉強している方がいましたら、ぜひいろいろ教えてくださると嬉しいです。