最近の記事

103歳のつぶやき❷デカンメイロウ

家は、田畑を耕して暮らすにはあまりにも狭くて土も痩せていた。 子どもと、道具や、握り飯干した魚を持って畑までの、イタチ道(細くて人が一人通れるくらいの道を、イタチ道と呼びます)を登っていく。 子どもは寝かせたり。おぶったりして、畑を耕すと、家に帰る時間はもったいないので、火を起こして持ってきた干し魚をあぶって握り飯と食べた。 道の両側にナバ(きのこのこと)を取って、それも食べた。 美味しかったー それだけじゃ生活できなかったので、福岡あたりにメイロウとして、子どもも連れて働

    • 家に電気がついてシラミを取ってもらった話103歳のつぶやき❶

      103歳のつぶやきを、残したいなと思います。 味のあるばあちゃんで、某SNSでも人気です。 話がおもしろいので記録します。 103歳、トメさん。 トメさんの一番古い話は、トメさんのお母さんの膝枕で、髪の毛の中のしらみを取ってもらった話です。 「わすれもせん。家に電気が初めてついた頃だった。電気がついたので、カカさんがここへ寝れと言ったので、カカさんの膝に頭を乗せて寝転んだ。 明るいからシラミが見えるようになって、髪の毛についたしらみを取ってくれた」 と、トメさんは髪の毛を分

      • マルチ商法の現場

        大分美術館に行ってきた。お昼に到着。 面倒だったので美術館内のレストランに。 案内された席で注文を済ませて待つ。 隣の席には、男性と女性3人。話し声が耳に入る。 そのうち、耳に入るどころではなく、聞き入ってしまった。 ダメだろー、ダメだろーと、心の中で叫びながら。 男性が、世の中の話から始める。助成金も我々の税金から出ていて。給料は上がらないから、貧乏になるばかり。戦争も始まり、世の中は大変。 貧乏を防ぐためには、増収しかなく、給料は増やしてもらえそうにない。喫茶店をや

      103歳のつぶやき❷デカンメイロウ