マルチ商法の現場

大分美術館に行ってきた。お昼に到着。
面倒だったので美術館内のレストランに。
案内された席で注文を済ませて待つ。

隣の席には、男性と女性3人。話し声が耳に入る。
そのうち、耳に入るどころではなく、聞き入ってしまった。

ダメだろー、ダメだろーと、心の中で叫びながら。

男性が、世の中の話から始める。助成金も我々の税金から出ていて。給料は上がらないから、貧乏になるばかり。戦争も始まり、世の中は大変。
貧乏を防ぐためには、増収しかなく、給料は増やしてもらえそうにない。喫茶店をやるにしてもお金がかかる。


その点、うちは五万稼ぐのは簡単だから。
(やばー)


男性の声は自信に満ちていて、明るくて、気さくで、聞いていて鳥肌ものの、口調。
それって、ダメな話だよね、なんでうんうん、聞いてるの?
男性と。もう1人の女性は、すでに会員で、女性の知り合いと、その友達を誘っているところでした。
1回目の話ではなく、すでに2人の女性は、全面受け入れ態勢で、男性の話に聞き入る。

勧誘側の女性は、「この前のセミナーに来ていた、〇〇さんと〇〇さんも、もうすごく売り上げているんですよ」と。

その間に。「私、USBに行くことにしたんです。楽しまなくちゃね。」
などと男性に報告する場面も。

男性は続けて、Jリーガーや、ゴルフプレーヤー並みに所得税を払っているので。後から参戦の皆さんに追い越してほしい、などとも話している。

商品、に関しては「うちの兵器は最強」という紹介、言い方しかしないので、何をどう売ろうとしているのかは、不明。


止めることも、水を引っ掛けることもできず、静かに退場。まさか。騙されないよね。と、2人の女性を心配しながら、退場。


帰り道娘と庵野展ではなく、レストランの会話についてずっと話す。あんなわかりやすく、マルチの話とわかる内容で、本当に騙されちゃうんだろうか?
きっと、セミナー、パーソナルな感じの話を経て、今日はいよいよ、商売開始の話じゃないだろうか?
だからこその、美術館のレストラン⁉️

周りに話が聞かれることも予想済み。
自信を持った話を。あんな明るい場所でされると、信じちゃうんだろうか?

どうやったら防げるんだ?
映画や小説では、リアルな新興宗教や。マルチの話も取り上げられている。
でも、そんなものには触れていない人も多い。
お笑い、か?
今日の場面に続けて、「素晴らしい話に感激しましたー
私にも教えてください。人生の転落を味わいたかったんですーーー」とか、
「いい話ですね。私も所得税の多さに腹が立ってたんですよ。節税対策に、お金使わせてください」とか言いながら参入する?
みずをかけて、啖呵を切る?

すいません。何もせず、帰ってきちゃいました。

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