北大受験の話。予備校は豚箱か、はたまた天国か。
現役高校生の大学受験は見事失敗。1年間の予備校浪人を経て、北海道大学経済学部に入学しました。浪人時代、やってもやっても成績が伸びない恐怖。人生の師の1人である先生との出会い。予備校は豚箱か、はたまた天国か。
高校の成績は下から8番目。不登校の学生を除いたら最下位だったかもしれない。
前回の記事で書いた通り、無謀な受験は儚く不合格に終わり、浪人生となりました。予備校入学の手続きをして、4月から予備校での勉強が始まりました。
予備校では4月〜2月までの約10ヶ月間過ごしました。
スケジュールは月曜〜土曜は朝9時から夜9時、日曜・祝日は朝9時から夜6時まで、休みなしで毎日通いました。
というのも、高校のテストも下から10番目とかだったし、予備校入学当初のクラス決め&目指す大学を最初に定めるためのテストで成績分布図から外れるレベルの(下に振り切れるくらいの位置になる)点数だったため、余裕がまったくありませんでした。
そうして始まった浪人生活。「わからないことがわからない」状態で、かつ受験が5教科8科目であったため、毎日ついていくことだけに必死でした。
そんな中で、「まずは得意な科目を見つけて伸ばそう」という提案があったため、それを探すために色々な授業に参加をする中で自分の得意科目を探していきました。そうして見つけた自分の得意科目が倫理でした。
師・畠山先生との出会い。
今まで楽しいと思ったことが一度もなかった自分が、初めて勉強を楽しいと思えるきっかけが畠山先生との出会いでした。
畠山先生は、倫理・政治経済の授業を担当していて、倫理(哲学)の授業に参加したときに衝撃を受けたことを今でも覚えています。
その授業で話された内容は、「なぜ人を殺してはいけないのか」。答えは1つではないけど、授業を受け終える頃には、色々な答えが思いつくよ、というものでした。
小学生の頃、倫理観がなさすぎて親に普通クラスじゃない教育機関に入れられそうになっていた僕は、その授業で衝撃を受けました。
今まで勉強って、問題があって、それに対する解答が1つあって、それを解くために考えていったり覚えたりするものだと思っていたのですが、その授業をきっかけに、解は1つだけじゃないし、そもそもその問題すら疑う、ということが学びの本質にはあるんだなと知りました。
元々の自分性格は、意外と心配性だったりするタイプだったのですが、こうやって考えるようになってから何でもポジティブに考えられる人間になりました。
この授業をきっかけに、勉強することがどんどん楽しくなりました。
周りはキラキラ大学生。自分は身元不明のニート。
とはいえ、自分の成績が伸びようが、勉強が楽しくなろうが、誰も認めてくれません。親友たちは「社会人」や「大学生」になってるのに、自分は「身元不明」状態。いくらできることが増えて模試の点数が上がっても、誰もわかってくれません。
そんな孤独な状態の中、僕の親友たちは時折家に来て、「こんな楽しいことがあった!大学生最高!」ということだけを伝えにだけ来て帰っていきました。良い友を持ちました。
そうしたことをガソリンにして、勉強楽しい!と思い(込み)ながら走り続けました。おそらく目はまったく笑っていませんでした。
いざ決戦の刻。
そうして迎えた1月のセンター試験(1次試験)当日。
やってきたことを全部ぶつけよう。そう意気込んで試験を受けました。
結果、国語192/200点、倫理50点/50点だったものの、数学100点/200点という最悪な点数をとってしまい、8科目の合計点が基準の8割に達しませんでした。
絶望でした。合格率が数%のところでした。
進路担当からは「他のところにする?」と言われましたが、北大を受けることを決めました。
というのも、頑固になってたということが一番ですが、自分自身受験にあまりお金をかけられなかったため、私立は受けず、落ちたらギターを持って上京してバンドマンになろうかとわりと本気で考えてました。
次の2次試験までの1ヶ月間。記憶が全くないくらい鬼のように勉強しました。
そして受験を終え合格発表の日。
大学の受験発表結果の書いてある壁には、自分の受験番号がありました。
その瞬間あまり信じられず、ぼーっとしながら2.3時間かけて大学から家まで歩いて帰ってきました。
帰り道、だんだん実感が湧いてきて、心の中で自分に対してガッツポーズと、1年間煽り続けてくれた親友たちに対して中指を立てました。煽ってくれてありがとう。
そうして晴れて大学生となるのですが、入学して2ヶ月後の学校祭から卒業までの期間、想像していたキャンパスライフは嘘だったと思い知らされることになります。
「大学は豚箱か、はたまた天国か。」
すみません。今回はただあった出来事を書き連ねただけのつまらない文章になってしまいました。大学での話はあまり面白いものがないため、次は、別のことについて書こうと思います。
その大学受験からさかのぼること約3年前の16歳。当時高校生だった自分が地下格闘技を始めることになったきっかけの話を書いていこうと思います。
次回、「高校地下格闘技編。気づいたら地下のクラブで戦ってたときの話」を書きます!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!
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