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歪んだ正義感とフェミニズム

近年…遡ればかなり前からだが、女性の性をビジネスにすることについて話題になっているので、私なりの考えを示してみようと思う。

最近、近代麻雀水着祭というイベントが、突然中止になった。
背景には日本共産党が埼玉県に対して異議を申し立てたことが事の発端である。

詳しい顛末は割愛するが、「女性の性を売りにしている。性的搾取だ。」ということだ。
埼玉県知事は共産党の支援を受けての当選であったことから、無碍にできなかったのだろうということは容易に想像できる。

これに対して、参加予定のグラビアアイドルたちは「私たちの仕事を奪わないで!」と批判が上がっている。
もちろん今回の決定に賛成する声もある。

今回の騒動でもよく聞かれるワードとして「性的搾取」という言葉がある。
「搾取」という言葉が強いので、印象操作の意図があると思われる。あえてそのまま使うことにする。

そもそも性的搾取は悪なのか?
グラビアだけでなく、露出度の高い衣装で踊るアイドルや、AV、風俗店、キャバクラなどもこれに当たるだろう。
しかしこれらには、女性向けのそれ(ホスト等)もあるが、女性向けサービスについては性的搾取と表現されたことを見たことがない。

もちろん、ルールや人権などを守っていない事業体は問題である。
加えて売春などもまた危険性が高く、そもそも日本国内では違法である。

性を売りにするビジネスをしている女性の中にも自分の仕事に誇りを感じ、前向きに努力している人は多くいる。

とここまで整理してふと思う…
性的搾取だ!と不満を言っている当事者達をこれまで見た事がない。
売春や、強制的にやらされている人がいるはずなのに。
全て関係ない人たちが言っている。そしてそれは自分の知る限り女性が多い。

その理由を考えると、以下のことが想像できる。

①人を羨む(妬む)心
性的搾取をされている(と言われている)人達は大抵美しいとされている。そして若い。
それを妬んでいるのではないか。

②自分に置き換えている
性的搾取をされている(と言われている)人達を見て、「自分なら…」と考えているのではないか。

③自分の所属しているグループが危険にさらされる可能性
人は自分の所属が常にある。例えば「最近の若者はなってない!」というのは自分を老人グループとし、反対の若者を批判するものだ。
ここで言えば「女性」を一括りにして話している。多くの差別感情はここから生まれる。黒人差別をするのは黒人以外の人種だ。

①は容易に思いつく。成功している人を中傷したり足を引っ張ろうとする行為はSNSなどで顕著だ。
③もまた理解はしてもらいやすいと思う。
②については否定的な意見もあるのではないかと思うが、多くの人が知らず知らず抱えている問題ではないだろうか。

インターネット上で蔓延る誹謗中傷は、時にニュースにもなり、人を自殺に追い込むことや、未来を奪うことさえある。
誹謗中傷をした人たちはその当事者意識を持っておらず、罪悪感を感じることもないため拡散されればされるほど炎上は激しさを増す。

人々は知らず知らずのうちに他人の人生に介入したがる。

人間は本来自分自身の幸せや成功を目指して行動するものであり、他人の人生に介入する暇なんてものは ないはずである。

イジメも誹謗中傷も、性的搾取の問題も根本は『社会や他人を自分の思い通りにしたい』という歪んだ妄想の成れの果てであろう。

誰が水着になって、誰がそれを楽しもうが、当事者でなければ関係ない話である。
搾取されていない人が搾取だと主張するのは、まさに自分に置き換えていると言えるだろう。

搾取されている人のSOSに応える社会はだいじだが、それは当事者の理解をしてから行うべきで、そうでなければただの妄想である。
これは様々な問題で同じことが言える。

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