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防災訓練で気づいた集落で意識すること

日曜日は集落の経営ノートです(すみません、月曜日祝日でした)。9月10日は、鳥取市では総合防災訓練でした。昭和18年に起きた鳥取地震の被災日を忘れないように、市内の複数の小学校区が選ばれて、訓練を行います。

僕の居住エリアは今年選ばれたので、集落だけでなく関係各所から参加依頼が来ていたので、顔を出すことにしました。これが面白かったのと、気づきが多かったので報告します。

集落で意識すること
(1)具体的に考えてみる(支え愛マップできたら良いかも)
(2)災害ごとに考える(うちの地区は特に)
(3)平時に災害サービスに触れてみる(伝言ダイアルとか)

1.どこでも起こりうる大きな災害と自分

千葉の台風による停電の長期化や佐賀の豪雨など、今年も災害は日本の各所で起きています。鳥取県で言えば、昨年は大雨、数年前には中部地区で大きな地震もありました。冬には大雪も経験しています。もう、自分の土地で何が起きてもおかしくない最近です。

小規模多機能自治について、考えたり学んだりしているときに、一つのキーワードが防災です。町内会に入りたい、入りたくない関係なく、大きな災害時には、居住エリアという一つのコミュニティで自助、共助していかないといけないそんな状況も出てきます。

「消防が発達している、市に税金を払っている」と住んでる側はなんとでも言えるのですが、いざ起きてしまうと、自分と周りでまず解決しないといけない状況の方が多いです。物理的にたどり着けない状況がありえるからです(鳥取でもここ1、2年での大雨や大雪で実感しました)。先日、勉強会で消防署員の方がお話ししていたのですが、東日本の震災の時に助けてくれた人の属性は圧倒的に近隣の人だったそうです。そういうことです。

2.日ごろからのシミュレーションが大事

この日の総合防災訓練では、地域の体育館に避難所を開設するときの動きなども確認に入りました。
(1)体育館を地区ごとのエリア分けをするため、養生テープで線引きをする。
(2)受付を開設、記載してもらう。
(3)地区の避難者数を本部に伝達するなど。

そこからは、車いすの移動だったり、応急手当だったりをグループで体験していく形でした。

「入り口は行ったところにホワイトボードがあった方が良いかも」とか、「A地区、B地区とC-F地区では世帯数が大幅に違うので、同じ面積だと本番は困るかも」とか「とりあえずは各地域の集会所に逃げるから、ここにどこまで来るのか、その辺もあるよね」というやり取りもありました。具体的に体験すると見える事が本当に多いなと思います。

一方で地区から参加を依頼されている人たち(動員)なので、ぼちぼちな感じで訓練は続けられていきました。本当に何か起きたときにはどうなるのか。誰がどう動くのか、なかなかリアルなシミュレーションは難しい部分もあると思いますが、各集落でも考えておいた方が良いなと感じました。

3.災害の種類によって対応が変わるエリア

僕の地区は、役場(現在の総合支所)や中央公民館の場所が、大雨では水に浸かる可能性があります(河川改修でかなりよくなったそうです)。避難勧告が村全体に出たとしても、そこに逃げると判断するのは難しいです。今回の訓練で使っている体育館もその近くになるので、大雨や津波の場合は別の避難所に行く判断になります。

局地的な地震であったり、今回のように電気が通らないなどで避難する場合は、体育館になると思います。

地震や台風など、規模や後のことなどを考えて動けるのかなというのが、今回訓練をして感じたことですが、自分なりの情報収集とシミュレーションで家族とは動きたいですし、集落としての動きも考えたいです。

4.自分、家族・・・そして集落の人

自分や家族がどうするのかを考えはしました。地域の人がどうなるのか、同じ班の耳の遠いあのおじいちゃんは誰が声をかけるのか?など、確認しておいた方が良いなと思う部分もありました。僕の家は、集落の向かい側に飛び地なので、状況次第ですが仕組みはあった方が良いなと思いました。誰かがかけるだろう、隣の家の人がかけるだろうと”だろう”で止めておくと誰も書けないかもしれないので。

鳥取県では、支え愛マップという地区の状況をマップ化したものを作る動きがあって、それが一つの解決策になるのかもしれないです。

5.いろいろ知っておくのも大事

今回の訓練がキッカケでいろいろ知ることもできました。電力会社の電源車も見ましたし、通信会社の電源車、水道局の給水車。小学生はいろんな車が来ていて楽しそうです。

そして、いろいろ知れたのでシェアしておきます。まずはNTTの特設公衆電話。避難所に既に電話回線が来ていて有事の際には使えるようになるそうです。東日本大震災の時に電話線の敷設が大変だったらしくNTT西日本はあらかじめ避難所まで届けておくという方法を取っているそうです。

これはお湯を注ぐだけでご飯ができるというもの(α米だそうです)。食べたけど美味しかったです。お水でもOK(時間がかかるけど)。

災害用の伝言ダイヤルって、正月など、練習できる期間があるんですって。

なかなかまとめて見る機会もないですし、自分の地域を少し俯瞰してみる機会になったのは良かったなと思います。集落の経営ノートはおまけページはありません。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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