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大学生との面談で何を聞くのか

大学生との面談を年間100件くらいやってるゲンヨウです。状況整理だったり、相談だったり、中身はいろいろです。

今回は、大学生との最初の面談で何を聞くのか、その狙いは何かを書いてみようと思います。

1.最初の面談で聞くこと

面談はだいたい一時間くらいなので、抑えるべき点を抑えるのは大事になります。僕たちは、大学生の将来に繋がるキッカケを届けたいので、本人の事が大枠でわかるように努めます。

順番は話の流れで変わりますが、本人の大まかな動きや趣向を抑えるようにします。
A.学部学年
B.出身
C.大学に来た理由、大学で学びたい事、今の勉強について
D.現在のサークル、部活、アルバイト
E.高校の部活(中学も場合によって)
F.将来、何屋さんになりたいか
G.好きな事、趣味
H.今日の相談、最近気になってる事、悩み

2.一つずつ理由を書いてみる

A.学部学年
 これは、大学生は学年によってイベントが大きく変わるので、アドバイス内容も学年によっては変化します。わかりやすく言えば、インターンシップの相談があったとしても1年生と3年生だとアドバイスは変わることが多いです。

B.出身
 これはどちらかというと共通点を知るために聞くことが多いです。仕事柄ほぼ全国に行っているので(あと、宮崎・鹿児島のみです、お仕事の依頼お待ちしております(笑))、その話とか学生スタッフ(現在・過去)で同郷がいたりすると話ができたりします。
 また、転勤してたり引っ越ししていたりする場合も抑えられます。

C.大学に来た理由、大学で学びたい事、今の勉強について(質・量)
 大学生の進学理由について確認します。とりあえず理系で偏差値で選んだとか、きのこが好きすぎてとか学生によって動機はいろいろですが、具体的なエピソードがでると、そのあとの話がしやすかったりします。学びたい事や今の勉強も同様です。今の勉強はの質は興味やモチベーション、量はコマ数の埋まり具合(余白について確認)を聞きます。
 なんとなく偏差値で選んでいたりすると、学びたいこと→特になし、今の勉強→興味が薄くなってきた。みたいなことが出てきます。それはそれでよいとは思っています。僕は学びのモチベーションは大事だと思っているので、少しでも興味のある分野の現場をつないで最終的には大学の学びに帰れたら良いなと思っています。大学って学びたい人にとってはいろんな良い点が多いので(在学中にもっと認識しておけばよかったという自戒も込めて)

D.現在のサークル、部活、アルバイト
 学校生活以外の時間の使い方を確認する項目です。新しいことをやろうと思っていても、ここが埋まっていると、なかなか行動に起こせなかったりします。サークルや部活の拘束時間など、今後どうするのが良いか、ビックイベントはどこかなども聞きます(繁忙期の確認)。
 アルバイトについては、生活を送るうえで必要な場合があるので(学費は奨学金、生活費用は自分で出している学生など)、そこについても確認。留学などのために貯めている場合もあります。

E.高校の部活(中学も場合によって)
 高校や中学の部活は、体育会系のノリの経験者か?とか本人の趣味の領域なんかも確認できるので聞きます。何が良いとか悪いとかはありません。

F.将来、何屋さんになりたいか
 これは進学するうえで仕事のイメージがあったか、無いかというものです。教育学部系は学校の先生だったり、工学部系がエンジニアなど比較的イメージのある場合と、「砂漠の緑化に憧れてきました、仕事はよくわかってません」という場合があります。僕はガッツリ後者でした。そこまで細かく仕事のイメージをもって進学している学生は少ないように僕は感じます。

G.好きな事、趣味
 これも共通ワードや、方向性を探るうえでのヒントさがしとして必要です。向き不向きのヒントにもなったりします。

H.今日の相談、最近気になってる事、悩み
 本題の部分。最近気になっていることは誰しもが答えられる質問なので、聞いています。

こんな感じで相談学生の全体像を確認できる範囲でさせてもらいます。

3.最初の面談で注意していること

注意していることは以下の3点
(1)とにかく聞くことに集中する
(2)否定しない
(3)自分の話も開示する

(1)とにかく聞くことに集中する
 相手の状況をなるべく正しく受け取るために聞くことに集中します。たとえアドバイスが欲しいですという話でも、最初はなるべく聞くようにしています。現状がわからないとアドバイスのしようもないので。

(2)否定しない
 最近はこれが大事だなと思っています。一つは相手も相手なりの状況と判断で選んできたことが多いので、否定はしません。信頼関係が作れないと、強い言葉は使っても反発を食らうだけなので。また僕の理解と相手の伝えたい意図がずれる可能性があるので、そこも含めて否定せずに聞きます。
 昔はそれができなくて、学生にも怒られてました。正論は正論だけに、向かい合うには関係性が必要なんですよね。
 あとは、僕が年齢が40歳に届いてしまったこともありますが、創業時よりも学生の僕の言葉の受け止め度合いが大きくなっているというのもあります。

(3)自分の話も開示する
 これも信頼関係をつくるためにやります。自分の話ばかりをすることはないですが、特に自分の失敗の話とか悩んだ話とかかっこ悪い話をすることのほうが多いです。人それぞれ状況は違うのですが、それぞれいいことも大変なこともあるなと、その辺の共有です。

4.面談で使う道具

 面談で使う道具は、
 (1)A4の紙とサインペン
 (2)タブレットかノートパソコン
だけです。基本は紙とペンで行います。僕はアナログな人なので、紙とペンに図式化していくことが多いです。話を聞いて関係性やキーワードをA4の紙に書いていく、1時間の面談で、大体2~3枚にまとまります。それを写真にとってデータで渡すか、現物をあげるかです。

タブレット、ノートパソコンは、気になったワードを調べたり、紹介するプログラム(インターンや留学、NPOの活動など)のページを表示したりして見せる用です。6月下旬など夏休みの予定についての相談、キャリア相談では活用することが多いです。

その場で、LINEやメッセンジャーにリンクを送ってしまいます(あとだと忘れるので)。


そんな感じで1時間のやり取りをしています。連続で相談がある場合は、前の相談の紙の画像をみながら、どうだった?と聞くことが多かったりします。定期的に話を聞きにくる学生は要領がよいなぁと感心します。

どちらかというと、選択肢と状況整理をすることが多くて、決めてもらうための土台作りをしていることが多いです。相手にない選択肢を提示したり、優先順位を決めるための重みづけの確認というところでしょうか。

僕自身も、それによって気づきだったり、新しい情報も入るのでありがたい時間ではあります。最近は大学生以外にもやったり、出先でやったり、オンラインで鳥取以外の人に提供したりもしています。

興味ある方はぜひ。お声掛けください。

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