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祖先達(アンセスターズ)

父は初めて見る魚の匂いを嗅いでいると鷲に喰われた。
ひとりで隠れていると母に救われた。
母と僕と弟は川沿いを進んだ。
新しいものを見て嗅いで食べた。
母がキノコを手にすると後ろから虎の牙が迫った。
息する間もなく母の体を食い込む牙。
僕はまたひとり隠れた。
それから弟は見ていない。
仲間のひとりの男がやってきた。
今度は仲間も一緒だ。
少しずつ慎重に川沿いを進む。
隕石が落ちるのを見たからだ。
そこにも新しいものがあるはず。
目の前で鰐が蛇に喰われた。
木の上を渡る。
太い枝の上で眠る。
みんな一緒だ。
ある日、適当な木がないので葉を重ねて夜を過ごした。
男が枯れた枝を整え池をついてザリガニを獲る夢を見た。
ザリガニを口に頬張ろうとした時
虎が寝床に現れた。
男を喰った。
僕は老人に背負われて夜の木を登った。
少しずつ老人から死の匂いがしてきた。
枝にぶらさがったまま老人は動かなくなった。
僕は木を降りて闇の森を走った。
少しだけ母に似た匂いを嗅いだ。
そこへただ走った。
気付けば、よそ者の女の背中に抱きついていた。
女の胸の中で僕は眠った。
女もひとりだった。
僕を背負いよそ者の女は歩き出した。
岩場を伝って滝のそばを抜けて。
他のよそ者を探して。

あれからどれほど経ったかわからないけれど、僕ら以外には誰もいない。
このまま歩く。
何か新しいものがあると思う。

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ていう、初見プレイではこんな展開になりました。「アンセスターズ:人類の旅」というゲームです。このゲーム、何をどうやればいいのか全くわからないまま試行錯誤をして生きていきます。で、少しずつ生きる事に慣れていき世代交代をして猿が進化をしていく…予定でしたが、早々にほぼ全滅してしまいどこを探しても他の猿と出会えずに詰みました。今夜、新しい血脈でやり直し。

「あの時こうすればよかった」

と思いながら生命の進化を操るラスボスの気持ちが痛いほどよくわかる!

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