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ビジネスと嘘

さて、今日は、生産国バングラデシュのことをNOTEしたいと思います。

Genuine Leather【ジェニュインレザー】の生産地は、革の生産地であるバングラデシュであることをこのNOTEのアーカイブを見てくださった方はご存知かとは思いますが、その運営をしている私は、いつも現地に助けられています。

バングラデシュの職人さんは、手が大変器用で、細かい作業が得意です。

何よりも、クラフトマンシップに長けていて、サービス精神が旺盛です。手にしてくださる方には、よりよいものを、、、と丁寧に製品を作る精神は、きっとバングラデシュではなかったら、容易ではなかったと思います。

一緒に仕事をかれこれ10年以上していますが、もちろんスタートした時は、言葉の壁や、お互いが理解できず、打ち解けることができませんでしたが、仕事という共通のキーワードで毎日一緒に仕事をするチームメイトです。

私は、日本で仕事をするように、バングラデシュの職人たちと同じ目線で仕事をしています。それは、彼らとレザーワークという共通の目的を持っているからこそ生まれた、ワークシップです。

バングラデシュでは、フェアートレードやソーシャルビジネスなど多くの方々がハンディクラフトやレザー製品を通じて、現地に支援をしているというスタンスです。それは、素晴らしいことだし、素敵なことだなと思います。

しかし!

中には、そういう素晴らしい取り組みを形のビジネスのあり方だけ真似をして素晴らしいことをしているとうたう悪質な会社もあります。

実は、私はこんな被害にありました。

同業者の会社からの嫌がらせ。その会社はバングラデシュに自社工場を持っていないというのに、自分はバングラデシュの工場のオーナーだと、言いふらして商売をしていました。私は、自分がとても良い革を開発してしまったことが原因で、その会社にベンチマークされ、あることないことを言いふらされました。

自社工場があるということ公言していなかった私は、いつの間にか自分がその嘘の工場オーナーのブローカーのような扱いで、その工場オーナーにまるで彼のスタッフかのような扱いで言いふらされていました。

その人は、日本国籍を持ったバングラデシュの男性で、彼の社員はバングラデシュにも行ったことがないのに、バングラデシュのあることないことを言いふらして、ビジネスに利用していました。

一度、社員の方は日本生まれだから、わかってくれるかと思い、困っているからそれをやめるようお願いしたことがありますが、”これは自分たちの営業方針だ”と逆に言い返されてしまいました。

それから月日がたち、その工場のオーナーは、バングラデシュの工場を買収しました。現地では、このことが原因で、困っている人が沢山います。

そして、こんな経緯があるのにも関わらず、”バングラデシュの貧しい人を支援している”などと偽善のPRをもとに製品を販売しています。顧客の大半はそれを信じるでしょうし、なんと素晴らしいことをしているんだと勘違いするでしょう。

しかし、そのバックサイドで、バングラデシュの資材屋さんやスタッフ、その他たくさんの人が困っています。

良いことをしている→ここから製品を買った方が良い

この心理はおおいに賛成します。しかし、

商品を売りたい→良いことしていると嘘を言う→顧客がここから買った方が良いと誤解→結果現地の生産者が困っている

というロジックがあることに気が付く消費者はどのくらいいるのでしょうか。

さて!

皆さんに考えてほしいのは、誰が悪いでしょうか?

嘘を言った偽の工場のオーナーでしょうか?

それともそれを信じた日本人?

それとも、何もすることができなかった私や現地の方々でしょうか?

私は海外の取引をしているので、こんなにでたらめなことを信じるのは、日本特有のことだなと思います。

もちろん、海外にもフェイクニュースや嘘の商売は沢山あると思いますが、海外はエビデンスがあるものを通して、人ははじめてその物事を信用します。

もちろん、そのエビデンスに誤りであれば、誤信されてしまう事例も多くあるかと思います。

今私がNOTEしていることだって、私の証言だけで、信ぴょう性がないものです。何を信じるか信じないか、それは私たち個人の自由であるし、それを真っ向から否定することは困難です。

ただ、ひとつだけビジネスの嘘を見分ける方法があります。何を目的にしているか。

商品を売るときに、人道支援やソーシャルビジネスでの目的は、

1:お金目的

2:人道支援

単純にこの2つしかないと思います。

本当に誰かを救いたい人は、そのことに強く信念をもっているはずです。

まずは、声を大にして言いたい。この目的や意図をきちんと理解して、

バングラデシュ製品を見てくれると良いなと同じバングラデシュメイドのレザー工場として強く願います。


もう一度言います。バングラデシュの職人は皆手が器用で、クラフトマンシップが多くあります。日本企業から注文をいただいて製造するアパレル工場も同じです。

皆、仕事があって喜んでいるでしょう。


だからこそ、ぜひ同じ目線にたって、バングラデシュという国を見てほしいです。彼らに必要なものは、援助ではなく、チャンスです。











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