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ADHDとは?【サクッと解説】

今回の記事はADHDの基本的な知識についてまとめてみました。僕もそうなのですが、発達障害のことを知らない人に、「ADHDってなに?」と訊かれて、いざ説明しようとなると、頭の中で整理されておらず、意外と難しいものなんですよね。なので、知識の整理も兼ねて、まとめてみました。

ADHDとは

ADHDは日本語では注意欠如・多動性障害と言われ、名前通り、不注意と多動・衝動性が主症状の発達障害の1つです。他の発達障害(ASDやSLD)と比べても、発症率が高く(児童の3%~5%程度)、最も身近な発達障害とも言われています。

実際、ADHDは有名人の方にも多くおり、モデルの栗原類さん、元TBSアナウンサーの小島慶子さん、小説家の市拓司さん、海外では俳優のウィル・スミスさんなども、ADHDと公言しています。

特性①:不注意

ADHDの主要な症状は不注意です。例えば、忘れ物や置き忘れが多い、仕事でケアレスミスが頻発する、気が散りやすく課題に集中して取り組めない、などの症状があります。

また、片付けが苦手で、すぐ部屋が散らかる、机回りがごちゃごちゃしている、といったこともあります。これは整理することが苦手だとも言えます。

特性②:多動・衝動性

ADHDの2つ目の特徴は多動・衝動性です。多動性は例えば、授業中にじっと座っていることや、店に並んで待つことができない点に現れます。また、行動だけでなく、内面的にそわそわして落ち着かないことが多いのも特徴です。

衝動性は例えば、無計画に行動する、すぐカッとなる、思ったことを何でも口にするといったことを指します。

多動・衝動性の特徴は、対人トラブルを引き起こしやすい性質を持っていることです。ADHDの人はASDの人と違って、他人の意図や気持ちを読む能力自体に障害はありません。ですが、多動性や衝動性がコミュニケーションの問題に結びついている場合があります。

ただし、多動・衝動性は大人になるにしたがって、全体的に軽減する傾向にあります。

特性③:先延ばし

3つ目の特性は先延ばしです。先延ばしとは、何かやらなくてはならない課題があるのに、なかなかそれに取り組み始めることができない状態です。

ADHDの人はやる気のスイッチを入れる脳内の神経伝達物質ドーパミンが正常に働いていないために、物事を先延ばしにしがちになると言われています。

実は不注意・多動・衝動性以外のADHD特性の中から、どれを選んで書くか、悩みました。ですが以前、ツイッターで行ったアンケートでは、この先延ばし傾向に困っている人が多かったので、これを書くことにしました。

ADHDの長所

ADHDの長所はこれまでに述べた特性を裏返せば見えてきます。不注意とは、1つのことに注意を向けられないことで、逆に言えば、普通の人より多くのアイデアが頭に湧いてくる脳の持ち主であると言えます。

ですので、ADHDの人がデザイナーやイラストレイターの仕事に向いているというのも、頷けます。

また、多動や衝動性も、裏を返せば刺激を求める好奇心の旺盛さ、行動力の高さと考えることができます。向いている仕事の典型を言えば、ジャーナリストやカメラマンなどでしょうか。もちろん、軽はずみな行動は抑えられることが大前提ですが。

まとめ

・ADHDは発達障害の1つである。
・ADHDの主要な症状は不注意・多動性・衝動性である。
・ADHDの人は、発想力や行動力が優れていることがある。



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