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【GENT'S STYLE】偉大なる旅 コロナ禍旅行記2 イタリア入国編

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昨年、「コロナ禍旅行記」を書いた時は、未だに制限が続いていて、日本人がほとんど海外渡航できない状態にあるとは予想していなかった。オミクロン株感染拡大により日本の鎖国はますます強化され、現状は外国人は入国禁止、海外からの帰国者は政府指定のホテルによる3日から6日のホテル隔離を含む7日間の隔離が必要だ。

今回の出張の目的地はイタリアと英国、現地で肌で感じた状況と旅の詳細をジェンツスタイルの会員の皆様にお伝えしたいと思う。私の体調が年初から思わしくなく、痛み止め、消炎剤を服用しながらの旅行だったが、それでも渡航した価値は十分にあった。

私が渡航した2022年1月27日現在、イタリアから日本への渡航は、有効な新型コロナワクチン接種証明書(二回目の接種から6ヶ月以内のもの)とPCR検査の陰性証明書、EU Digital Passenger Form(dPLF)の登録書があればビジネス目的なら隔離なく入国可能となっていた。
前回は通常のクリニックでPCR検査を受け、翌日に証明書を取りに行かなくてはならず、日本のシステムの不便さを感じた。さらに25,000円の費用がかかったと思う。
今回は東京都民はPCR検査が無料で、しかもオンラインで予約でき、検査結果をメール添付で証明書を送ってくれるシステムになっていて非常に便利だった。日本でも本気になれば先進国同様に対応できるのだ。家族4人で10万円を検査に払うことを考えれば朗報だ。

本来は直行便で行きたかったが、アリタリア航空はついにコロナ禍に耐えられず消滅し、直行便も無くなった。(当然、長年貯めていたマイルも消滅した。周囲のイタリア人は全員アリタリアを信じるなと言っていたのに、信じた私がいけないのだ。嗚呼)。

今回はフィンエアでヘルシンキ経由でミラノに入る予定とした。成田空港ーヴァンター空港間が約10時間、ヴァンター空港ーミラノマルペンサ空港が約3時間、乗り継ぎが1時間で、乗り継ぎ14時間はヨーロッパでの乗り継ぎルートの中では最短だろう。逆ルートは乗ったことがあり、その時は乗り継ぎが短いことが非常に便利だった。しかし、それが今回は逆に仇となった。

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