石田ゆり子さんが大切にしている「つねに口角を上げる」習慣
インスタグラムのフォロワーが240万人を超えるなど、いま再注目を浴びている女優の石田ゆり子さん。そんな彼女が、美容、健康、ファッション、暮らしなどにおける「小さなこだわり」について語った著書が、『C'est Joli ここちいい毎日』です。石田さんのように、身も心もすこやかで美しい女性になるためには、どんなことを心がければよいのでしょうか。その秘密に迫ってみましょう。
* * *
自分の顔に「責任」を持とう
二十代までの「顔」は、親からもらったもの。
でも、三十過ぎたら、その人の生き方が顔に出ると思うんです。そう、三十以降は、自分の顔は自分でつくるもの。
「顔つき」はその人自身。
だから、自分の顔には責任を持ちたい!
若さは、それだけで美しいもの。
赤ちゃんも子供も若い女の子も……みんなかわいい。だけどそれは天然のもので。
どれだけ自分と向き合ってきたか、どれだけ逃げないで生きてきたか、が現れている顔には、もはや勝てない……。
年を取ってからの美しさには「慈愛」がある。
たとえば、緒形拳さん、岸惠子さん、島田順子さん……。
いつか、そんな顔になりたい。それが私の目標なのです。
口角を上げる癖をつける
まず、鏡を見てください。
そして、きゅっと口角を上げてみてください。
すると、自然に目も優しくなりませんか?
人は、嬉しかったり楽しかったりすると、自然に口角が上がります。
これを逆手にとって、いつも意識的に、口角を上げるように心がけてみると……あら、不思議。幸せが寄ってくる……。
幸せそうな人に、幸せは寄っていく。私はそう思っています。
逆に、口角を下げる癖のある人は、じつは幸せを遠ざけてしまっている、かもしれません。
本当にちょっとしたことです。でも、ちょっとだけ意識してみてください。確実に、何かが、変わる……。
縦ではなく「横のシワ」を
基本的に、私は、「シワは美しい」と思っています。
それは、生きてきた人生の深みがそこに現れているような気がするから。深いからこそ、若さなんかではとうてい、太刀打ちできないのだと思うのです。
ただ、シワにもいろいろあります。
たとえば眉間のシワ。
怒りだったり、苦悩だったり……負の感情を抱くとき、眉間にシワを寄せますよね。つまり、縦に刻まれるシワは、マイナスの感情の積み重ね。だから、縦のシワは美しいと思えないのではないでしょうか?
逆に、たくさん笑い、まわりに優しい表情を与えてきた人には、目尻にすーっと横のシワが刻まれる。
そんな顔には、穏やかさとまろやかさがあふれ出て、まわりを幸せ感ですっぽりと包んでしまう。これこそが美しいシワ。
これからの人生、私はできるだけ、横のシワを増やしていきたいと思っています。シワができないように大笑いするのを我慢するなんて、ナンセンス。
横のシワなら、大歓迎、と私は思っています。