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ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法 #2

生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった桜井識子さん。神社仏閣で神様や仏様と話したことをブログや本で紹介し、その衝撃の内容と親しみやすい語り口が多くの支持を得ています。本書は桜井識子さん流の『ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法』。歳時記とは1年の季節ごとの行事について解説した書物のことです。

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活動的な年になるか、穏やかな年になるかがわかる

簡単な占いです。でも意外と当たるので、私は毎年楽しみにしています。

その年の最初の外出時に、1番目に会った人が男性か女性かで1年を占います。

0時に年が明けた場所(自宅とか実家ですね)にいる人は、占いの対象にはなりません。大晦日の21時から妹は2階にいて、0時をすぎて(年が明けて)1階に下りてきた。年明けに最初に会ったのは妹だから女性……とはならないのです。

「家の外」で最初に会った人が対象です。たとえば初詣に行く際に、隣のおじさんとすれ違ったのなら「男性」です。初詣に行く途中でコンビニに寄ったら、店員が女性だった、というのなら、こちらは「女性」です。

1月1日の「朝」限定ではありません。お昼や夜にお出かけをする人は、その時に会った人が年明け一番に出会った人です。

ショッピングモールの駐車場で車を降りたら、目の前にカップルがいた、もしくは4~5人の男女のグループがいたという場合、占いの結果は「男性」と「女性」の中間になります。

占いの結果が「男性」だったら、その年は活動的な1年となり、意識しなくても目標に向かって精力的に動く年になります。目標がない人は目標を手に入れます。自分が頑張っていい流れに乗るという、「自分が動く年」になります。

「女性」だったら、その年は穏やかな1年になります。ガツガツしなくても目標にさら~っと近づける、目標が向こうから寄ってくる、いいことが向こうからやってきて、平和でよい環境となる1年です。「ゆったりとした年」になります。

「男性」の年は、“自分から”ガンガンいく、積極的に動く・攻めると吉になります。

「女性」の年は、“向こうから”寄ってくるので、しなやかに受け入れる、待つ姿勢が吉になります。

その年に1番目に会ったのは「動物」という人もいると思います。この場合、何をやっても大当たりとなる1年です。

私は過去に1回だけ、最初に出会ったのが動物だったという経験があります。

帰省中はレンタカーを借りているのですが、めるのは実家近くにある山のふもとです。深夜、初詣に行くためにレンタカーを取りに行ったら……なんと、そこに鹿がいたのです。

鹿と私は2~3秒、じいぃぃ~っと見つめ合い、その後鹿は逃げて行きました。この年は1年間、本当に何をやっても大成功の年でした。運気がよく、金運もバッチリ! だったのです。

あくまでも「占い」ですから、当たるも八卦当たらぬも八卦で、気軽に占ってみてはいかがでしょうか。

運気を上昇させてくれる特別な日の出

初日の出に手を合わせて拝むことで、その年の運気がアップします。

太陽にスピリチュアル的なパワーがあることを、私はかなり昔からうすうす感じていました。しかし、原始的な信仰というイメージも強くありました。

古代文明をいろいろと研究すると、世界中に太陽信仰があったことがわかります。あちこちの古代遺跡で、夏至・冬至、春分・秋分の太陽が昇る位置に合わせて建物を造っていたりするのです。

古代の賢い人たちが、夏至・冬至、春分・秋分の日の出パワーを信じていたということは、そこには何か特別な力があるのでは? と思いました。それで私なりに何回か実験をしたことがあります。夏至・冬至の日の出の太陽光を浴びる、ということを数回やってみたのです。春分・秋分の日もやりました。

結果は、皆様もやってみるとおわかりになると思いますが、「いまひとつ、よくわからない」でした。特別に何かが変化することもなく、運がよくなることもなく、朝早く起床して太陽光を浴びて気持ちがよかった、というそれだけでした。

夏至・冬至、春分・秋分の日の出の太陽光にはパワーを感じませんでしたが、私の人生で、初日の出を見に行った年は運がよかった、ということに気づきました。それ以降、毎年初日の出を拝みに行くようにしていますが、どの1年もたいして不幸な出来事がなく、幸運な1年になっています。

初めて本を出版した年の初日の出は、母と2人で拝みました。いつも一緒に初日の出を見に行く元夫(事情があって離婚をしましたが、人生のパートナーとして今でも仲良くしています。時々、本やブログに登場しています)は体調が悪くて、この年は出かけなかったのです。

この時まで、初日の出には力があるようだと思う反面、「ジンクスや思い込みかもしれない」という気持ちもありました。

なので、ひとりでわざわざ見に行くほどでもないかな、と思ったのです。母も出かけてまで見る必要はない、という考えなので、2人で実家の庭に出て日の出を待ちました。

この年の太陽はなかなか昇りませんでしたが、山際から顔を出すと、不思議な光を発していました。太陽から多くの光線が、放射状にくっきりと延びていたのです。初めて見る現象でした。

太陽のまわりにあるのは、天気の悪い日に雲間からスジになって地上に射さしているような光線で、ハッキリとしたものだったのです。それが無数に、太陽からじかに周囲に延びていました。

母と私はこの不思議な現象が理解できず、ぼ~っと見ていました。太陽から後光が射しているとしか思えない状態なのです。

ハッと我に返った母があわてて太陽を拝み始めました。そこで私も、後光が射している間にお願いしなくては! と太陽に手を合わせました。3分くらいで不思議な現象は消えましたが、太陽の後光を初めて見た、と母が興奮していました。

この年、母は大変ラッキーな1年となり、私もブログが書籍化されるという大きな幸運に恵まれました。

科学的に考えれば、1月1日の日の出も、他の日の日の出も変わりはないのですが、スピリチュアル的に初日の出の太陽光には確実に何かが作用しています。夏至・冬至、春分・秋分にはない、運気を上昇させる「何か」です。

どの場所から見るかは関係ある?

「では、初日の出を見に行こう!」となったら、次に考えるのは「どこで見る?」という場所の選定ではないでしょうか。

海から昇る日の出を見る、山から昇るのを見る、ビル群から昇るのを見るなど、見る場所によって状況は違ってきます(北海道では地平線から昇る日の出を見る、というところもありそうです)。

私は地平線から以外すべて経験しましたが(新幹線の窓から見たこともあります)、どこから昇った太陽なのかで、もらえる効果が変わるということはありません。ごちゃごちゃしたビル群から昇る太陽はどうなん? と疑問に思っていた時期もありましたが、実際に挑戦してみたら、その年の運気もとてもよかったです。

つまり、太陽が昇る背景はなんでもいいのです。

初日の出を見るために自分が立っている場所で、運気が左右されることはないのか? という疑問を持つ人がいるかもしれませんが、自分が見る場所もまったく関係ありません。わざわざ遠出をしなくても、自宅の庭でオーケーです。ご病気の方や、早朝に外出するのが困難な方は、家の窓から見ても大丈夫です。

私は広大な景色と初日の出を一緒に見る雰囲気が好きなので、お出かけをしています。お出かけをして見るというイベント感にワクワクするし、毎年「どこに行こうかな~」とあれこれ考えるのも楽しいです。

現地に着いたら、寒いのですが、太陽が昇る少し前に車から出て待機しています。暗い空がだんだん明るくなっていき、太陽がピカーッと顔を出したら、2拍手をして頭を下げてお願いをします。お願いが終われば、2拍手して締めます。

「太陽が出たら、とは、具体的にどれくらい顔を出した時でしょうか?」という質問をもらったことがあります。

私は光がピカーッと射したら、まず3~5秒見ています。「新しい年の太陽だ~。1年の幕開けを見ることができて縁起がいいな。ありがたいな」と、感謝の気持ちで見て、それからお願いをしています。

正直な話、周囲に人が何人もいるようなところで見た場合、柏手かしわでを打ったり、拝んだりするのはちょっぴり恥ずかしいです。しかし、その恥ずかしさと1年間の運気アップを比べたら、断然後者のほうが大事なので、堂々と柏手を打ち、拝んでいます。

初日の出を見に行ったら、太陽への願掛けは欠かしません。見るだけで終わった年は一度もないです。

願掛けをするのは太陽が全部姿を現してから、というやり方も悪くはないと思うのですが、出た瞬間のパワーが一番強いので、お願いも早めにしたほうがいいです。

「お天気が悪くて見られない場合は、その年の運は悪くなるのでしょうか?」という質問ももらったことがあります。

この場合、初日の出を拝もうとした人の運気が悪いわけではありません。お天気の都合で仕方がないことなので、気にしなくても大丈夫です。雨だったから“願掛けのチャンス”がなかった、というだけです。

朝は雨がザーザー降りで太陽を見られなかった。でもお昼になったら晴れて、太陽が出てきた。「これって初日の出はお昼?」と思うかもしれませんが、残念ながら違います。初日の出はあくまでも朝です。山から昇ったり、ビル群から昇ったりと、若干時間の差はありますが、日の出の時間帯の太陽に限ります。

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