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ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法 #3

生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった桜井識子さん。神社仏閣で神様や仏様と話したことをブログや本で紹介し、その衝撃の内容と親しみやすい語り口が多くの支持を得ています。本書は桜井識子さん流の『ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法』。歳時記とは1年の季節ごとの行事について解説した書物のことです。

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早く行けば行くほど丁寧な参拝になる

神社仏閣参拝でメジャーなのは初詣です。普段は神社に行かない人も、お正月は家族そろって初詣に出かけるのではないでしょうか。

年明けはたしかに参拝時期としてはベストです。いつもの神社の雰囲気に、新年の華やかでおめでたい「気」と、希望がキラキラと輝くようなポジティブな「気」が加わっているからです。神様の年初パワーも加わっています。

神様のご神気とともにその明るい「気」をたくさんもらえるので、心の中がすがすがしく晴れやかに、前向きになって、それがその年の運気を上昇させる鍵になります。

神棚があるお宅だったら、神棚にいる神様から新年のおめでたい「気」と神様の年初パワーをもらうことができます。神棚が神社の窓口となっている場合は、つながっている神社から、明るく華やかな新年の「気」が流れてきます。

一般的な神社は夜に参拝しないのが基本ですが、年が明けて1月1日となってすぐ(0時をまわってから午前4時まで)の夜だけは特別です。

通常の夜の神社は見えない世界のシャッターが下ろされているような感じ、とイメージするとわかりやすいかもしれません。いつもだったらシャッターが下りているので、話も聞いてもらえませんし、参拝していることすら知ってもらうことができません。

けれど、年が明けてすぐの夜は、どこの神様もシャッターを上げています。ですから、神様とつながることができますし、願掛けなどもちゃんと聞いてもらえます。おまけにどの神様もニコニコしています。

初詣だけは早めの参拝が、神仏に対して若干丁寧です。夕方に行くよりは、午前中に行ったほうが丁寧ですし、午前中に行くよりは早朝に、早朝よりは年が明けてすぐに……というふうに、早ければ早いほど丁寧さが増します。

「では、年明けすぐの初詣を体験してみようかな」と、初めて深夜の初詣に行く人は、大きな神社、有名な神社をおすすめします。神社が大きいと、感覚で新年の「気」がわかりやすいからです。「ああ、なるほど、年明け一番に行くことは、昼間に行くのとは少し雰囲気が違うのだな」と気づくことができると思います。

参拝は日中に行くのが一般的ですから、無理をして「深夜に行かなければ!」と、そこまで思う必要はないです。新年のご挨拶をしに行くことは、それだけで神様に喜んでもらえます。いつ参拝してもいいのですが、早めに行くほうが、ほんのちょっぴり……わずかにですが、丁寧さが増すというわけです。

私は年末年始は、ほぼ毎年実家に滞在しています。1月1日の0時をすぎたら、実家の神棚と仏壇に新年のご挨拶をします。お供え物を下ろしたあとは、お下がりを美味おいしくいただき、まずは家で新年をお祝いします。

それから神社に初詣に行きます。ここ数年は、母と元夫と私の3人で行くことが多いです(父は朝が早いので、遅くまで起きていられないからです)。息子一家が来ている時は、息子も一緒に出かけます(お嫁さんは孫娘たちが幼いので一緒にお留守番です)。

行く神社は毎年同じです。実家がある地域で一番歴史があり、大きなパワーを持っている神様が鎮座している神社です。元日は夜中でも混雑していて、周辺の駐車場は満車です。ですから、駐車場を探すのに苦労します。一の鳥居をくぐると長い行列ができており、1時間ほど待ってからの参拝となります。

私が子どもの頃は、祖父母の家で年越しをしていました。神棚と仏壇にご挨拶をしたあとは、生まれ故郷のお稲荷さんに初詣に行っていました。お稲荷さんは小高い山の上にあり、真っ暗な墓地の中を抜けなければ行くことができない場所でした。

お堂に到着しても、参拝者は他に誰もいません。あたりは暗闇でシーンとしていたのですが、不思議と怖くありませんでした。「年が明けて一番にお参りに来てくれたか、よしよし」と、お稲荷さんはニコニコしていて、とてもうれしそうでした。

このように神様がいる神社だったら、初詣は本当に喜んでもらえます。

大勢の中から神様に気づいてもらうコツ

初詣は特別だから、服装はよそいきにしなければ失礼? と悩む人がいるかもしれませんが、普段着でもなんの問題もありません。

私は1回だけ、初詣にフォーマルな格好で行ってみたことがあります。わざわざ神様のためにオシャレをして行くと、「いつもと違って、今日はおめかししているな~」と、微笑ほほえましく思ってもらえることがこの時にわかりました。

でも、それからはずっと普段着です。神様に失礼なのは入浴もせずに参拝することですから、入浴さえしていれば服装は気にしなくても大丈夫です。ただし、喪服のように上から下まですべて黒、というのは避けます。

「お酒を飲んで赤い顔で参拝をしたら、神様や眷属に嫌われますか?」という質問をもらったことがあります。初詣だと、酔った状態で参拝する人もいると思いますが、全然問題ないです。飲酒して初詣に来た人を眉をひそめて見る人はいても、神様や眷属は何も気にしていないし、眷属に叱られることもありません。

お酒を飲む人やタバコを吸う人を、神仏が嫌うことはないのです。

タバコに関して言えば、私の祖父はヘビースモーカーでしたが、神仏に注意されたことは一度もありません。「タバコをやめなさい」などと言われたこともありません。吸うか吸わないかは、人間の自由だからです。

タバコを吸わない人からすれば、受動喫煙はよくないし、そばにいたら洋服がくさくなるしで、いろいろと思うところがあるでしょうが、お酒もタバコも嗜好品しこうひんですから、神仏にすればコーヒーや紅茶を飲むことと同じです。

飲酒で顔が真っ赤になっていても、遠慮なく参拝して大丈夫です。

お昼に初詣に行くと、ものすごーーーーーく混雑していると思います。そのような時は、神様も眷属もバタバタと大変忙しくしています。よく行く神社だったら、こういう表現は変かもしれませんが、顔見知りの間柄ですから、「おっ、新年の挨拶に来ているな」と認識してもらえます。

けれど、初めて参拝する神社だったら、そしてそこが何万人、何十万人もの参拝者が来る神社だったら、埋もれてしまう可能性があります。もちろん、神様は願掛けなどのお話は聞いています。しかし、聞き流されている人のほうが多いわけです。何十万人もの参拝者ですから……。

そこで聞き流されないようにするには、祝詞を唱えます(聞こえるか聞こえないか、くらいのつぶやきで十分です)。

すると「ん?」と、神様も眷属も祝詞に反応してくれます。「注目してもらうぞー!」という気持ちで唱えるのではなく、お忙しい神様や眷属に祝詞を奉納させていただく、これでちょっとほっこりされるといいな、という思いで唱えます。すると、大忙しの神様と眷属にニッコリしてもらえます。

初詣に行けば、新年のおめでたい「気」と神様の年初パワーをいっぱい浴びることができます。キレイさっぱり浄化もされて、明るいパワーが充電され、「今年1年頑張ろう!」という元気ももらえます。もしも、前年のよくないものが残っていたとしても、年初パワーが弾き飛ばしてくれます。

お正月は本殿前に参拝のための行列ができている神社が多いです。本殿の真っ正面じゃなくても声は届きますから、お賽銭箱の横で手を合わせても問題ありません。ちなみに新年のおめでたい「気」が濃くもらえるのは松の内です。これについては次の項でまた述べます。

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