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都会では見られない「満天の星空」…軽井沢移住で手に入れた豊かな暮らし #4 絵本作家の森のいえ便り
リモートワークが定着したことで、地方移住や二拠点生活に興味を持つ人が増えています。中でも軽井沢は都心からの交通の便がよいこともあり、熱い注目を浴びているようです。『絵本作家の森のいえ便り』は、そんな軽井沢暮らしの日々を綴った絵本コーナーつきエッセイ。四季の変化、動物たちとの交流、育っていく子どもたち……。読めば読むほどこんな暮らしをしてみたくなる、本書の一部をご紹介します。
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透明感のある澄んだ空気と、しっかり暗闇になり環境のおかげで、軽井沢では満点の星が見られます。
都会の夜空と同じとは思えないほどの星の数。星降る夜って言葉は小説や歌にしかないと思っていたけれど、本当にあったんだなと、引っ越してきた頃思ったものです。
長女が理科の授業で天体を眺め始めた頃、星座早見盤を使って、夜に星を見るようになりました。
都会では見つからなかった星々が、ちゃんと見えるのがうれしくて。都会ではオリオン座すらなかなか見つけるのが難しかったですから。
「まずは北極星を探そう」「あれはカシオペア座だよね」なんて早見盤と見比べながら、時間によって星座の位置が変わること、季節によって見える星座が違うことも、星空が教えてくれる。
本当にありがたい環境だと思います。寒さを肌で感じながら見る星空は、プラネタリウムよりもよっぽどきれい。数ある星の中から、ひとつひとつ探して、夜空に星座を描いていると、時間を忘れてしまいます。
星を眺めていると、流れ星に遭遇することもしょっちゅう。
「~流星群」のニュースが流れてなくても、流れ星は割と見られます。肉眼で見られなくても、カメラをセットしてシャッターを開けたまま撮影をすると、幾筋かの流れ星が写りこんでいます。子どもたちは、「UFOだ!」と大騒ぎ。
紀元前の昔から、人は星と対話し、季節を理解し、どう行動すべきかを占ってきました。
「いつ、何をする」かも星が教えてくれていたんですよね。
星々を結び付け、神話に登場する神々に見立てていたということも、星を見ているとわかる気がします。
そして、今見えている星の光は何百年も前の光。その壮大なスケールにも圧倒されますし、悠々とした星空に、今、自分たちを取り巻く様々な困難も小さな点のようなものでしかないことを実感するのです。
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