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洋服ケースを食器棚に…石田ゆり子さんが教えるインテリアのアイデア
インスタグラムのフォロワーが240万人を超えるなど、いま再注目を浴びている女優の石田ゆり子さん。そんな彼女が、美容、健康、ファッション、暮らしなどにおける「小さなこだわり」について語った著書が、『C'est Joli ここちいい毎日』です。石田さんのように、身も心もすこやかで美しい女性になるためには、どんなことを心がければよいのでしょうか。その秘密に迫ってみましょう。
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家具の使い方は自分しだい
私が今、食器棚として利用している家具は、じつは、洋服ケース。ブティックなどで目にしたことがある人もいるかもしれないけれど、中が見えるようにガラス窓がついたもので、それぞれにしっかりとした木でできた棚が、スライドできるようになっています。
これはもともと、外国の書類棚だったらしいのですが、日本のアパレルメーカーが「洋服を飾るのにいい」と目をつけて、お店に置き始めたのが最初だとか。それから、アンティーク・ショップで、洋服ケースとして売られ始めたのだといいます。
実際、私も、最初は洋服を入れる棚として利用していたのですが、石原さんがこれを見て、「これに食器を入れたほうがいいよ」とアドバイスをくれたのです。私にとっては、本当に目から鱗。
確かに、つくりがとてもしっかりしているので、食器など重いものもなんなく入れられます。ひとつひとつの棚が浅く、そして引き出せるので、奥の食器も取り出しやすい。それに、窓がついているおかげで、どこに何が入っているかわかりやすいし、インテリアとしての効果も抜群です。
これは、遊びに来る友人にも大好評。「私も欲しい」という人が続出するほどです。
また、リビングに置かれている小さなチェストは、アメリカのアンティークで、もともとは図書館の図書カード入れだったのだそう。私は、小さな古道具屋さんで見つけたのですが、これが本当に便利なんです。
カードがすっぽりと収まるくらいの小さな引き出しが三十個あって、見た目はとてもキュート。でも、写真とか電池など、どこの家にもある雑多な小物を、簡単に、わかりやすく、そして美しく整理することが可能と、とても実用的なのです。
家具もオリジナルの使い方をすれば、可能性はぐんと広がる。暮らしに自分らしさが生まれ、もっと楽しくなると思います。
「和食器」は料理を美味しく見せる
私が持っている食器は、ほとんどが和食器。それも、焼き締めや粉引きなど、どちらかというと手づくり感や温もりを感じるものが大好きです。
和食器の最大の魅力は、お料理が何でも美味しく見えること。そして、お料理を選ばないところも気に入っています。サラダやアイスクリームだって、ちゃんとそれなりに美味しそうに盛り付けることが可能だし……こんなふうに何にだって合うというフレキシブルなところが、私にはしっくりくるんです。
それから、漆も大好きで、会津の作家の方に「折敷」という薄いお盆を五枚つくっていただきました。まだ使ったことはないのですが、おもてなしの機会などに使おうと思っています。
ちなみに私は、五人家族だったからか、なぜか今も、五枚一セットで購入してしまう。結局使わないことも多いけれど、それが習慣になっているみたいです。
クローゼットは広いほうがいい
「洋服は見えていることが大事。見えていなければ、ないのと同じでしょ?」
これも、石原さんの言葉です。
確かに。引き出しの奥に一度しまうと、出すのがおっくうになったり、あることさえも忘れてしまったりします。洋服は着るためにあるものなのに、それじゃまさにタンスのこやし。
もちろん、スペースが限られているので、むずかしいことも多いけれど、私は、ウォークインクローゼットに、一年中の洋服をできるだけ見えるように置いています。そうすれば、コーディネイトしやすいし、楽しい。シーズンに関係なく、おしゃれの幅が広がります。
なんでも「額縁」に入れてみる
我が家には、たくさんの額縁があります。私はなぜか、額縁が大好きで、いたるところに飾っているんです。
たとえ、姪が描いた落書きでも、ポラロイド写真でも、そして貝がら一個でも、額縁に入れるだけでとても大事にされているように感じられる。
それに、額縁に入れれば、一瞬にしてインテリアになります。
額縁って、そういうところが平和で幸せな感じがするんです。
どんなものでも、額縁に入れてみる……結構おすすめです。