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早起きの達人が教える「質のよい睡眠のとり方」3つのポイント

毎日、いっぱいいっぱいに働いているのに、成果が上がらない人。一方、定時で帰って休日も満喫しているのに、人並み以上の結果を残す人。1日24時間はみんな平等なのに、どこが違うのでしょうか? 答えは、ずばり「時間の使い方」。本田直之さんの『レバレッジ時間術』は、最小の時間で最大の成果を生み出すノウハウが満載の一冊。その中から、リモートワークでついダラダラしがちな人、必読のノウハウをいくつかご紹介しましょう。

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カーテンを閉めないで寝る

生活のパターンをうまくつくれるかどうか、そのための鍵を握るのが「睡眠」です。私は大学受験のころから、勉強法と同じぐらい、睡眠のとり方にも興味を持ち、さまざまな本を読んでは、いろいろ自分で試してきました。以下に、そこから学び、現在も実践していることをご紹介します。

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上手な睡眠のとり方のポイントは大きく三つあります。

第一は、朝、日光を浴びて起きるということです。人間の体内には「体内時計」と呼ばれる周期があります。太陽の光には、それを活性化させる力がある。光を浴びることで体内時計が「朝」を認識し、一日のスタートに向けて体が目覚めるのです。

一日は二四時間ですが、体内時計は一日二五時間と言われています。したがって、日光にあたらない生活をしていると、この「時差」によって、「起きて寝る」という周期が一時間ずつズレてきてしまいます。しかし毎朝、日の光にあたれば、ズレをリセットすることができます。

そこで私は夜、眠るときも寝室の厚いカーテンを閉めず、朝日が差し込むようにしています。東向きの部屋を寝室にできれば、一層効果的です。

日の出の時間は季節によって変わりますから、起きる時間は、夏は早く、冬は遅くなります。だいたい夏は朝五時ごろ、冬は六時ごろ、春と秋は五時半ごろと、「一人サマータイム」を実践しています。

私が日の出とともに起きていると言うと、「偉いですね」「よく眠くありませんね」と感心されます。概して「早起き」には、「苦行」イメージがあるようです。諺で「早起きは三文の得」とあえて説くのも、裏返せばそれだけ「早起きは辛い」と思われているからかもしれません。

私が早起きしても辛くないのは、夏なら午後一一時、冬なら一二時に就寝と、現代的に言えば「早寝」で、睡眠時間を十分に確保しているからです。夜眠れないという経験はまったくないし、朝寝坊もまずしません。

そう言うと今度は、「そんなに早い時間に寝られない」という反応が返ってくることが多いのですが、そのような人には発想の転換をおすすめします。

たしかに、朝早く起きるために夜は早く寝なければならない、と考えると、プレッシャーになります。考えすぎて眠れなくなることもあるでしょうし、早寝するために夜の楽しみの時間を犠牲にするなんて……と、ストレスに感じる人もいるかもしれません。

そこでそういうときは、「夜はどうでもいいから朝は早く起きる」ところから始めてみればいいのです。最初こそ寝不足で少し辛い思いをするかもしれませんが、就寝時間にかかわらず早く起きる生活を続けていると、夜は必然的に早く眠くなります。それに合わせて就寝時間を早めていけば、自然にリズムが確立します。

早起きに必要なのは、「早寝早起き」ではなく、「早起き早寝」という発想なのです。

「ビフォア9」で人生が変わる

先日、仕事でアメリカに行って、非常に驚いたことがあります。朝の五時半に起きてホテルのジムに行ったところ、すでにほぼ満員の状態だったのです。日本のスポーツジムなら、まだオープンすらしていない時間です。

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最近、日本でもようやく「ビフォア9(午前九時前)」の使い方が重要と言われるようになりましたが、アメリカのビジネスパーソンにとっては、早朝の出社前の時間にトレーニングをしたり、あるいはブレックファースト・ミーティングを行ったりすることは、もはや常識のようです。

五時半に満員になっているジムを見て、私はアメリカ人のとてつもないパワーに圧倒される思いでした。

日本ではまだ多くの人が、朝の時間を食事やシャワーや出勤などで慌ただしく過ごしています。しかし、睡眠をたっぷりとって頭がクリアになった時間帯を、それだけで過ごしてしまうのは本当にもったいない。

「ビフォア9」は、私のように読書の時間にあてるのもいいですし、電話などに邪魔されることもないので、集中が必要な仕事にも向いています。あるいはトレーニングにあてれば、頭はますます冴えてきて、その日一日をアクティブに過ごすリズムをつくれます。散歩をして朝の空気を吸うだけでも、相当のリフレッシュになります。

しかも、こうして「ビフォア9」を活用すれば、夜は早めにすっきりと仕事を終えることができます。そうすれば、人と会ってネットワークを広げるなど、「アフター5」や「アフター7」にしかできないことをして、夜の時間もまた有効に活用することができます

朝、一~二時間早く起きることは、人生を変えると言ってもけっしておおげさではないほど、大きな資産を生んでくれる「時間投資」なのです。

本田直之さんnote「HONDA Lab.」
https://note.com/hondalab

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