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『ミセン-未生-』から学ぶ~働くことは今を生きること~

ミセン「未生」。囲碁用語で「弱い石」を指す。
これをテーマにした韓国ドラマ『ミセン-未生-(2014)』を鑑賞し終えた。

主人公は社会人経験がなく、プロの囲碁棋士を目指し、挫折した26歳。
知り合いの勧めと繋がりから大手総合商社のインターンに高卒として異例の参加。これをパスし、契約社員として2年任期で採用される。

配属先は営業3課。花形部署ではないが、商社マンとしてのプライドを持つ課長とチームワークを重視する代理。そして同期入社3名(主人公以外は総合職正規採用)と過ごす中で、主人公が働くから、生きるを見つける物語。

働き方のギャップと新たな環境でもがく新入社員
新人を支え、管理職の期待値を背負う中堅
責任と生き様(レガシー)で先導する管理職

~皆さんはどのポディションで仕事をしていますか?~

私は28歳。新卒で入社6年目。中堅の入りかけである。
組織には其々「立場」がある。このドラマではこの「立場」での振る舞い、働き方、悩みを具体的に描写している。自身の「立場」とそれ以外を理解するきっかけを改めて与えてくれる。

また、主人公は「目の前の仕事が自身の仕事」と心から想い、小さなことにも全力を注ぐ。私を含め、組織の方針で「やりたくないこと」もしなくてはならない。その時、「目の前の仕事が自身の仕事」と本気で想える方は、正直どれくらいいるだろうか。

そして、主人公は「社会から捨てられるのは自身の努力不足」と捉え、時間た許す限り、貿易用語を覚え、他部署社員の働き方を観察し、自身に置き換えシミュレーションを重ねる等し、次第に周りからの信頼を得る。
この信頼は「彼が好かれようとした結果ではなく、自然と付いてきたもの」であることが、何より付加価値である。

このドラマから学んだことをまとめると…

組織での自身の「立場」、自身以外の「立場」での働き方、苦悩を理解す  ることで、自身の働き方は相乗効果を生む

目の前の仕事を真摯に捉え、できる限りのパフォーマンスをする。やりたくないことから常に学びを得る姿勢をもつ

社会への不満は自身の努力不足や方向性のズレかもしれない。できる限りの正しい努力を考え、続ける。後に自然に紡がれる「信頼」となる。

このドラマのクライマックスに、小さくも大きい壁を越えた主人公がこぼすセリフに私は涙し、鳥肌が立ちました。ぜひドラマを見て、皆さんの「立場」でそれを感じてください。

私はこのドラマに出会えたことが好機であり、幸せだと思いました。





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