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弟に障害がなかったら…

と、空想してみたことは正直ある。周りの友達の兄弟仲とちょっと違うのは事実だ。子どもの頃、周りの友達が「週末に妹と一緒に映画を見に行った」「お姉ちゃんに好きな人の相談をした」なんて言ってたの時は不思議だった。一緒にルールの細かいカードゲームを楽しんだりもできる。一緒に住んでいるきょうだいと友達みたいに過ごせることが本当は少し羨ましかったこともある。

いくら思い描いても本当になるわけではないので空想は空想のまま。それでもうちにはうちなりのバランスがあって、それはそれで心地良かった。複雑なゲームはできないけれど、いつの間に弟はお正月のすごろくとカルタ取りを主催する人になっていた。(当時購読していたスーパーヒーローものの雑誌の付録がモチベーションになったようだ。)その時は家族全員で真剣に参加したのが印象的だった。

弟との関係、友達との関係、それぞれのペースがあって、役割も違って別に良いと今なら思える。他の家庭と違うのは事実だけど、だからと言って劣っているわけではないのだから。今度帰省する時は新しいカルタ買って行こうかな。

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