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【3】可能性を広げる。『20歳のときに知っておきたかったこと』書評#望愛課題図書

#望愛課題図書も3週目に入りました。

1周目は『本を読む本』。2週目は『10年後世界が壊れても君が生き残るために今、身に着けるべきこと』。本の読み方を学ぶことから始まり、何も見えない10年後に生き残るための、社会や人生を生き抜く術を知りました。

そして今週は、自分にない価値観に気づき、自分の可能性を広げることができた、学び多い1週間だった。そんな今回の課題図書はこちら。

本書は、スタンフォード大学で、創造性、アントレプレナーシップなどを教えるティナ・シーリグさんが著した一冊。30万部のベストセラー、大幅増補アップデート版らしい。本書は、多くのビジネス事例を用いている。その事例から、日常で遭遇する問題に対する姿勢や視点、考え方や、今後人生で解決すべき課題にぶつかった時にどうすればよいのかを教えてくれる。

実は以前、本書を読んだことがありました。去年20歳になってからというもの、不安でいっぱいでした。子供のころに想像していた20歳はもっと大人な気がしていたからです。「意外と何も変わってないのではないか」「20歳って何をすればいいんだろう」「大人になったのに今までの生き方でいいのかな」と考えていた際に出会った一冊です。

本書は、私のような不安を持つ20歳の方だけでなく、自分を変えたい人、何かに挑戦したい人、自分の枠を超えたい人、誰にとっても、読んで価値のあるものだと思う。

そんな本書からは、人生を変える、自分のツールとなるような言葉がたくさん見つかりました。

何においても起業家精神がカギ

ティナ・シーリグさんは、どんな役割を果たすにしろ問題を解決するうえで、起業家的な発想がカギになると言う。日常生活で日々遭遇するささいな問題も、地球規模での関心や取り組みが必要な切迫した危機についても同じことが言える。ここでは、起業家でなくとも、起業家精神を持つことの重要さを説いているのである。

チャンスはいくらでもあります。いつでも、どこでも、身のまわりをじっくり観察すれば、解決すべき問題が目に入ります。

14ページ参照

著者がスタンフォード大学で提供しているプログラムで、学生たちは「2時間で元手の5ドルを増やす」方法を考えて実践するといったユニークで挑戦的な課題に取り組み、650ドルを稼ぎ出した。クラスの学生を採用したいと考えている会社に、3分間のCMを制作してプレゼンテーションをする時間を買ってもらったのです。自分たちには、職を探しているクリエイティブな学生という貴重な資源があり、発掘されるのを待っている。そのことに気づいたのです。

私たちは、たいてい問題を狭く捉えすぎている。当たり前のことを疑うことによって、無に等しいものから莫大な価値を生み出すことができる。

起業家精神とは、リーダーシップやチームづくりから、交渉やイノベーション、意思決定に至るまで、人間が生きていくうえでカギとなるような幅広いスキルを開拓すること。起業家精神を持っていれば、人生で訪れる多くの機会において、試行錯誤しながら次の段階に進んで課題を解決でき、チャンスをものにできるのである。


ルールを疑ってみる

有名な心理学者のB・F・スキナーは、「人間の行動は全て、個人の欲求か、種の欲求か、社会全体のルールに適応したものになる」と言う。社会が作ったルールは、隅々まで張り巡らされている。こうしたルールが世の中を秩序立て、予測を立てやすくして、互いを傷つけあわないようにつくられている。

じつは私たち自身も、たいていは他人に促される形でたくさんのルールを自分で決めている。生きているうちに、こうしたルールが染みつき、自然と自分を枠にはめているのだ。頭の中で決めたこの限界は、社会に課されるルールよりもずっと強制力が強い。

できないことなどなにもない、と呑んでかかることで、決まりきった枠からはみ出よう

44ページ参照

わたしたちは、あなたには何々はできるけど、何々はできない、あるいは何々はしてもいいけど、何々はしてはいけない、と言われて育つ。自分自身でもこれは得意だけど、これは苦手だとか、こうあるべきだという風に思い込んでいる。

自分に課してしまった枠を取り払ってみると、可能性が大きく広がることに気づくはず。何か問題にぶつかったとき、先入観を持たずに自由な発想で解決策を考えてみたいと思う。

『決まりきった次のステップ』とは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことが起きる

61ページ参照

ルールに疑問を抱いてもかまわないと分かれば、俄然、力が湧いてくる!自分自身の制約を取り払い、エネルギーを解き放ち、想像力を広げれば、どこへだって行けるのです。

自分からチャンスをつかみに行く

何の仕事でもそうだが、仕事に就くとき、その仕事だけが与えられたと考えるのではなく、建物に入る鍵を渡されたと思った方がいいと著者は言う。鍵を開けて、どこに行くかは自分次第。

与えられた仕事だけしかやらない人は、自分のやる気も能力もここまでだと周りに宣言しているようなもので、毎年おなじことを繰り返すだけに終わります。そうではなく、組織に少しでも貢献しよう努力する人は、大きな挑戦ができるものです。

67ページ参照

できることを増やそうという成長志向の人は、自分の掲げた目標を達成するために、リスクを取ることをいとわずに精力的に動く傾向がある。新しいことに積極的に挑戦して、自分の可能性を伸ばす。

そのためには、まず目標にたどり着くための方法を考える。今の自分を認識し、こうありたいという目標を設定することで、目標を達成するための部隊が準備されることになる。

何かを成し遂げようと思ったら、その方向に動き出すことが必要なのです。いち早く動いてみる。過去の実績を乗り越える。誰かに声をかけられるのを待ちながら慎重に様子を見るのではなく、背伸びしてチャンスを掴み取る姿勢が大切。

本書を読んで自分の可能性が広がった

本書を読み終えて、今までの私の思考の枠を超えた考え方にたくさん出会えた。しかし、本書から学んだことを実践せずに終わってはもったいない。身の回りのことや日常の小さなことから、本書で学んだことを実践していきたい。ライターアシスタントをする上でも参考にして実践すべき教訓だらけな一冊だったと思う。

とにかく考えること

人生において、思考停止していてはもったいない。まず考えることで可能性が広がる。常識を超えて考えてみたり、ルールを疑ってみたりする。思考の振り幅を広げて、身の回りにある問題から応用してみたい。

また、与えられたことをただやるだけで思考停止していてはダメだなと改めて感じるきっかけになった。私は、与えられた仕事をこなすだけでなく、与えられた仕事をするためになにから初めてどこまですればいいのか、その仕事において必要な材料は何なのか、何をすれば良いものが作れるのか、良いものって何なのかを考え、実行できる人になりたい。考えて、考えて、考える。失敗してもいいから、穴をうめていく。普段からそういう癖をつけていきたい。





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