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[UFC302]注目カード・プレリム:セザール・アルメイダVS.ロマン・コプィロフ

マカチェフVS.ポイエーのライト級タイトルマッチをメインに据えたUFC302。

そのアンダーカードとして組まれたミドル級KOアーティスト同士の一戦。

ミドル級
セザール・アルメイダ(5-0)VS.ロマン・コプィロフ(12-3)

セザール・アルメイダ

DWCSからUFC入りを果たしたアルメイダは5勝の内4つがKO/TKOでの勝利となっており、現在UFC2連勝中のファイターだ。

キックボクシングベースのアルメイダは立ち技の世界で大きなキャリアを築いている。

その上でMMAに挑戦しDWCSを勝ち抜き、今も連勝を記録しているということを考えるとペレイラのようにMMAに適応を見せるキックボクサーになっていると現段階では言えるだろう。

ただ、年齢はコピィロフよりも3つ上の36歳なので、出来るだけ早い段階で勝負を決めたい考えでいるのではないかと思われる。

年齢的なスタミナの減少に加えて、パワーのあるミドル級のファイターということを考えると、持久力を維持することが難しくなってくると思うので、アルメイダはフルラウンド想定というよりも短期決着を狙って1Rから前に出ていくことになるのではないかと思う。

ロマン・コピィロフ

そんなアルメイダに対するのがロシアの強豪ロマン・コピィロフ。

コピィロフはUFCで挙げている4勝を全てKO/TKOで決めており、強力な打撃を的確に打ち込むことが出来る優れたストライカーである。

前戦を落としているコピィロフは今回が復帰戦となるため、確実に勝利を掴み取るためのファイトプランを練ってきているはずだ。

相手を仕留めるための流れを構築することに長けているコピィロフは、攻めるポイントを突いて効果的な攻撃を展開することが出来るため、体力の残っている序盤のアルメイダから大きな一発を貰わなければ、徐々にペースを掴んでいくことが出来るのではないかと思う。

ストライキング技術の比べ合い

熟練の立ち技スキルを持っているアルメイダは、MMAの舞台で近接格闘のプロフェッショナルであるコピィロフにも通用するストライキング技術見せることができれば、MMAの中でキックの強みを活かすことが出来る特異な打撃能力を持っていることを改めて示すことが出来ることになるだろう。

それを証明し続けたペレイラはMMA最高峰のUFCの舞台で輝かしい成績を収めている。

ただ今回アルメイダが対戦するコピィロフは、試合に勝つためのテクニックに優れたストライキング能力というよりも、相手を倒すことを目的とした打撃テクニックに優れているファイターなので、効果的な攻撃を常に選択してくる危険さがある。

そのためアルメイダはストライキングの部分で大きな差を見せて優位を確保し、余裕を持った状態で試合を進めなければ、徐々に消耗して行くことになるのではないかと思う。

グラップリングで優位を取れるような展開は生まれないと思われるので、どのようにしてアルメイダがコピィロフの攻撃の手を掻い潜り、攻めに転じる流れを作って行くことが出来るのか。

その点に注目が向けられる。

予想としてはロマン・コピィロフが2RにTKO勝利を収めるのではないかと感じている。


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