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SB級いきなりの大一番!?

井上尚弥が4つのベルトを返上し、スーパーバンタム級に階級を上げることを表明したのはつい最近のことであるが、すでにビッグなニュースがボクシング界を賑わしている。

井上尚弥がスティーブン・フルトンへ挑戦することに合意し、5月に2団体統一王者戦を日本で行うことを目標に交渉を進めている。

スティーブン・フルトンは井上尚弥がSB級で最終的に倒すべき標的に据えられているWBC・WBO2団体統一王者である。

ムロジョン・アフマダリエフとベルトを分つSB級のラスボス的な存在であるフルトンは井上尚弥同様負けなしの無敗王者である。

そんな階級のトップといきなりぶつかる可能性が出て来た。

まだ正式決定には至っていないが、決定すれば井上尚弥は階級転向初戦から2本のベルトを賭けたタイトルマッチというビッグチャンスを得ることになる。

こんなにも早くこのカードが組まれるのは少し勿体無い気がしなくもないが、時間が限られている選手からしたら状態の良いタイミングでビックマッチが組まれるのはとても喜ばしいことであるに違いない。

また、残りの2本のベルトを保持するアフマダリエフも井上尚弥との対戦を望んでいるという報道もあり、もし万事上手く進むようなことがあれば最短2戦でSB級のベルト統一が狙えるようになってくる。

井上尚弥といえど簡単に超えられる壁ではないと思われるので、そこをクリアするのには相当な苦労が強いられるだろう。

しかし、ベスト階級の井上尚弥が世界のトップに挑むという時点で、そのパフォーンスと内容に結果以上の期待と興味が向けられる。

階級転向後にこれほどまでに早く大きな試合の話が進むのも、井上尚弥がバンタム級で恐ろしいくらいの内容で偉大な結果を残したからに違いない。

見方によっては井上尚弥というスーパースターがSB級を大きく動かしているようにも見える。

世界のトップが井上尚弥という存在の影響を受け、自身の実力の証明や好奇心に力の誇示といったプライドに関わる感情が煽られているのではないだろうか。

それくらい世界的に見ても衝撃的な活躍を井上尚弥は見せてきた。

彼がキャリアを終えた後、最後に振り返ればバンタム級での素晴らしい活躍も序の口に過ぎなかった、もしかしたらそんなことになっているかもしれない。

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